「六本木のカローラ」と呼ばれながらも憧れだった! 日本でバカ売れしたBMW「3シリーズ」3選
バブル崩壊後も人気だった輸入車
●E36型 3代目3シリーズ(1990-1998)
1990年にドイツ本国でフルモデルチェンジされた3シリーズ。3代目はE36型と呼ばれるモデルで、日本では1991年夏に登場している。
先代となる2代目E30型3シリーズよりもボディサイズを拡大。全長は4435mmとなったが、セダンは全幅が1695mmと5ナンバーサイズに適合していたこともあり、日本での人気も高かった。
1989年に消費税(当初、自動車の消費税率は6%)が導入されたと同時に、贅沢税といわれていた「物品税」を廃止。当時の物品税は普通乗用車(3ナンバーサイズ)が23%、小型乗用車(5ナンバーサイズ)が18.5%という課税比率だったため、バブル景気も手伝って自動車の販売が伸びていた。ちょうどその時期に登場したために、E36型は先代以上の販売を記録した。
その直後、1992年初頭にバブル景気が弾けるが、輸入車市場は拡大を続け、1996年には39万3392台(輸入乗用車。貨物やバスを合わせると42万7595台)と、史上最高の新規登録台数を記録している。この記録はいまも破られてない。
日本に上陸当初は1.8リッター直4エンジンの「318i」2リッター直6の「320i」「325i」のグレードがあった。のちにツーリングやカブリオーレ、3ドアハッチバックの「3シリーズtiコンパクト」も登場した。
E36型3シリーズ(318i)
・全長×全幅×全高:4435mm×1695mm×1395mm
・ホイールベース:2700mm
・車両重量:1220kg
・エンジン:直4SOHC・1794cc
・最高出力・最大トルク:113ps・161Nm
・トランスミッション:4速AT
・当時の車両価格:360万円(登場当時)
●E90型 5代目3シリーズ(2005-2012)
全世界150カ国以上で300万台以上が販売された大ヒットモデルとなった4代目E46型3シリーズの後を受け、2005年にフルモデルチェンジし、5代目となったE90型3シリーズ。BMWの日本人デザイナー永島譲二氏がエクステリアデザインを手がけたのは有名だ。
全長はさらに拡大されたことにともない、後輪駆動ながらリアの居住性が高められている。
シャープなデザインとも相まって、日本での販売は好調で、2006年には2万2789台で外国メーカー車登録台数ランキングで1位に肉薄する2位(1位は2万3621台のVWゴルフ)、2007年も2位の2万3330台(1位は2万5392台のVWゴルフ)を記録している。
E90型では全グレードに6速AT(一部6速MTを設定)を装備。またバルブトロニックを全車に採用している。ランフラットタイヤが標準になったのもE90型からだ。
「325i」「330i」には量産車世界初となる軽量マグネシウム・アルミニウム合金の直6エンジンを採用している。
ボディラインナップは4ドアセダンだけでなく2ドアクーペ・カブリオレ、ツーリングと多彩。後継モデルのF30型6代目3シリーズからはクーペ・カブリオレが「2シリーズ」と名称変更されたこともあり、3シリーズクーペ・カブリオレの名前はこの代が最後になる。
E90型3シリーズ(320i)
・全長×全幅×全高:4525mm×1815mm×1425mm
・ホイールベース:2760mm
・車両重量:1460g
・エンジン:直4DOHC・1995cc
・最高出力・最大トルク:150ps・200Nm
・トランスミッション:6速AT
・当時の車両価格:388万5000円(登場当時)
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FRならではのハンドリングの良さと50:50の前後重量配分による安定した走り。3シリーズはDセグメントモデルのなかでベンチマークとして存在している。
BMWがプレミアムブランドだということではなく、3シリーズは「駆けぬける歓び」を体現するからこそ、長い間日本人に愛されるモデルとして根付いているのだろう。
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「の」は入りません。六本木カローラです。正確に書きなさい。