信号待ちなら…「ながら運転」どこまでセーフ? スマホ以外に食事・化粧もNGの可能性が
食べながら運転、ハンズフリーも違反の可能性が?
「ながら」運転といえども、ハンズフリーなどで通話しながらの運転や、食事しながらの運転は違反となるのでしょうか。
まずハンズフリー通話の場合、道路交通法では具体的に禁止する法律はありません。しかし、地方自治体が定める条例では、禁止されている場合があります。
例えば、東京都の条例である東京都道路交通規則第8条(5)では、「高音でカーラジオ等を聞き、又はイヤホーン等を使用してラジオを聞く等安全な運転に必要な交通に関する音又は声が聞こえないような状態で車両等を運転しないこと。」と定められています。
つまり、ハンズフリーでの通話はもちろん、カーオーディオの使用などによって外部の音が聞こえず、運転に支障がある場合は条例違反とされるのです。
また、食事や化粧をしながらの運転も罰則対象となる可能性があります。道路交通法第70条(安全運転の義務)では「車両等の運転者は、当該車両等のハンドル、ブレーキその他の装置を確実に操作し、かつ、道路、交通及び当該車両等の状況に応じ、他人に危害を及ぼさないような速度と方法で運転しなければならない。」と定められています。
つまり、確実な運転操作ができないと判断されれば「安全運転義務違反」とされ、違反点数2点と反則金9000円(普通車)が科せられることとなります。
前出とは別の警察官は次のように話します。
「スマホ以外の『ながら運転』でも、警察官によって危険と判断された場合は、職務質問などの注意対象となります。また、過去には運転中にバックミラーを見ながらメイクを直していて、前方車両の停止に気が付かず衝突事故を起こしてしまった事例があります。
安全運転義務違反の可能性があることから、『スマホじゃないから違反にならない』というのは間違った認識ですし、交通事故のリスクを高める行為です。そもそも、きちんと安全な場所に停車した方が、ご飯も味わえますしお化粧も整うのではないでしょうか」
※ ※ ※
なお、スマホのながら運転の罰則強化に伴い、警察官はドライバーの動きに対して、より注意を払うようになっているとのことです。
交通違反とされるだけでなく交通事故を避けるため、スマホに加えてハンズフリーでの通話や食事・化粧においても、安全な場所へ「完全に停車」してからおこないましょう。
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