プップッ!? 「サンキュークラクション」は違反? あおり運転に発展するケースも
「お先にどうぞ…」のパッシングは違反?
クラクションと並んで、ドライバー同士のコミュニケーションに用いられやすいのが「パッシング」です。
パッシングとは、ヘッドライトレバーを手前に引いて一瞬だけ点灯させる行為のことです。「道をゆずる」「先に行きたい」といった意思表示や、「歩行者の存在を知らせる」「無灯火やハイビームに関する警告」などの警告をする、といった場面で使われています。
このパッシングについて、明確に定められている法律がありません。道路上で使ったからといって道路交通法違反になることはありません。ただし、意味が曖昧なコミュニケーションであることは理解しておくべきでしょう。
例えば、「道を譲る意思表示」と「先に行きたい意思表示」の区別がつかければ、事故につながる危険性があります、パッシングだけを頼りにせず、周りの状況を把握して意味を理解することが重要になるでしょう。
また、パッシングは「あおり運転」にも繋がる可能性があります。前述とは別の警察官は以下のように話します。
「車間距離を詰めるあおり運転はある程度の運転技術が必要ですが、パッシングによる煽りは初心者ドライバーでもおこなえてしまいます。
例えば、免許を取り立ての若いドライバーが、車内の『ノリ』で過度なパッシングをして、トラブルに発展したという例もあります。
しかし、パッシングなどのコミュニケーションは、正しく使えば安全に役立つのも事実です。悪意のある使い方は絶対に避けましょう」
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道路上では、法律で定められたルールのほかに、暗黙のルールも多数存在します。後者は明文化されていないため、間違った認識をしている人も存在します。安全のため、両者を正しく把握することが大切です。
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