一発試験、合宿、教習所、いったいどれがお得なの? 免許を取る前に知っておきたい費用
18歳になるとクルマの免許を取ることができますが、免許を取得するための方法は教習所に通う以外にもあります。今回は、免許を取得するための方法や費用についてご紹介します。
さまざまある、免許を取る方法
免許を取得する際に、気になるのは「費用」と「時間」です。
教習所に通って普通自動車免許を取得する場合、地域や教習所にもよりますが、30万円前後の料金が必要となります。
しかし、免許を取得するために必ずしも教習所に通う必要はありません。どの方法が、一番お得に免許を取得できるのでしょうか。
●自動車教習所
運転免許を取得するために、一般的な方法は公安委員会が指定する「公認自動車教習所」(以下、教習所)に通って免許を取る方法です。
しかし、もっとも料金が高額となる方法でもあります。
教習所では、入学する際に必要な「入学金」、教習に必要な「教習費」、教習で使う「教材費」などの費用がかかり、さらに適性検査や技能検定などにも別途費用が発生するため、結果として免許自体を初めて取る人は30万円前後の費用がかかることになります。
既に普通二輪などの免許を持っている場合は、一部の教習が免除され、費用も10万円以上安くなりますが、それでも高額です。
また、教習所では座学である「学科教習」と実際にクルマに乗る「技能教習」が実施され、これらはひとコマ50分と定められていて、学校の時間割のように決まった時間に授業がおこなわれます。
教習を受ける人は、時間割のなかから自分の都合の良い日時を予約して、ひとつひとつの項目をクリアしていく流れです。
ちなみに、免許を初めて取得する人、または原付免許のみ所持している人の場合、学科を26時間、技能をマニュアル免許なら34時間、AT限定免許なら31時間受ける必要があります。
このように、お金も時間も必要となる教習所で免許を取得するメリットは「運転免許試験場での技能試験が免除される」という点です。
本来は運転試験場に行き、運転免許試験官がドライバーの運転技術や交通ルールの認知度を見極める技能検定を受けますが、教習所を卒業した時点で技能検定に合格したのと同等の資格がもらえます。
つまり、教習所を卒業すれば、あとは筆記試験に合格するだけで、自動車免許が取得できるのです。
教習所での免許の取得は費用が高く、日数がかかるだけでなくスケジュールを合わせる必要があるなど、制約も少なくありません。しかし、教習所によっては、試験に何度落ちても補講の費用が掛からないプランや、料金をプラスすることで優先的に予約が入れられるオプションなどが用意されており、免許を取得する難易度は比較的低いため安心感して通えるのもメリットです。
●合宿免許
ふたつ目は「合宿免許」と呼ばれる免許の取得方法です。
「合宿」の名の通り、主に地方にある教習所でおこなわれ、教習期間中は教習所の近くにある宿舎などに2週間ほど宿泊し、学科・技能教習が集中して実施されます。
合宿免許のメリットは、教習所と同じで運転免許試験場での技能試験が免除されることと、ごく短期間で学科・技能教習を終えることができる点にあります。
免許の取得に必要な受講時間は教習所と同様ですが、合宿中はまとめて教習を受けることができるため 、受講スケジュールを組む必要がなく、地方なので路上教習で走る道が比較的空いているため、安心して運転できるなどの嬉しい面もあります。
また、合宿免許にかかる平均の費用は22万円ほどで、教習所に通うよりも料金が安い場合も少なくありません。
しかし、宿泊する部屋のグレード、人数、食事の有無、時期によって費用が変化することもあり、2月から3月と7月中旬から9月中旬は学生の長期休みと重なるため料金が高くなる傾向にあります。
その他の時期と比べると、7万円から8万円ほど高額になる場合もあるため、自分のスケジュールと費用にあったタイミングで利用すると良いでしょう。
デメリットは長期間の休みが取れないと参加できないことや、約2週間は自宅へ戻れないこと、教習所によっては寝泊まりする部屋が相部屋になる可能性があるなどです。
●一発試験
最後は「一発試験」と呼ばれる方法です。
これは、教習所や合宿免許を利用した技能試験の免除を受けず、運転免許試験場で運転免許試験を受ける方法の通称です。
教習所や合宿免許を卒業すれば、運転免許試験場で受験するのは学科試験のみ。しかし一発試験では「仮免許学科試験」、「仮免許技能試験」、「本免許学科試験」、「本免許技能試験」すべてに合格したうえで、さらに「取得時講習」の受講も必要です。
一発試験で運転免許を取るメリットは、何と言っても費用の安さにあります。
すべての試験に「一発」で合格した場合、必要となる費用は普通仮免許試験が5500円(受験料2900円、試験車使用料1450円、仮免許証交付料1150円)、普通免許試験が5400円(受験料2550円、試験車使用料800円、免許証交付料2050円)、取得時講習受講料が1万5400円の合計2万6300円 で済むため、教習所に通った場合の料金を30万円と考えれば、その差額は約27万円。合宿免許を22万円と考えても、約19万円の費用を節約できる計算となるのです。
デメリットはとにかく難しいことで、学科試験を独学で理解することは可能ですが、クルマを運転したことが無い人にとって、練習をしないで技能試験に合格することは至難の業です。
また、一発試験を受けることができるのは平日のみなので、スケジュールを組むことが難しいといったデメリットもあります。
※ ※ ※
前述のとおり、教習所と合宿免許で普通免許を取得する場合は、「AT限定」と「MT(限定なし)」の2種類があり、教習費用もMTの方が少し高く設定されていることが多くなっています。
また、ATとMTでは教習時間が異なり、AT限定は31時間に対してMTは34時間と3時間多くなるため、取得までにかかる時間が増えるというデメリットも。
そのため、どの方法がお得なのかではなく、費用や期間・用途などさまざまな条件を考慮して、自分に合った方法で免許を取得することをおススメします。
大型二輪免許が一発試験だけの頃に最寄りの教習所で練習したけど、安全重視と言うより受かる為のコツやら合格の先が不透明な内容に金払うの馬鹿らしくなって二回だけ通って実際には試験には9回で受かったけど公安委員会って天下り先を肥やすに一発試験を困難にしてんじゃねーか?とも思ったけどね。
普通免許も結局は一発試験だったけど、当時の二輪車限定解除の審査は免許を与えないことで事故を減らそうなんざぁ今の高齢者免許返納と何ら変わらん公安の堕落した免許制度の火消しとしか思えんけどね。