唯一無二! ロータリーエンジンのバスがあった!? 高性能エンジンを搭載した珍車3選

高性能エンジンを搭載したマイクロバスは、意外と好評だった!?

●マツダ「パークウェイ26」

燃費は極悪だったであろう「パークウェイ26」
燃費は極悪だったであろう「パークウェイ26」

 現在、マツダの自社製商用車は「ボンゴ」のみですが、元々は3輪トラックの製造からスタートしていたメーカーだったため、かつてはさまざまな商用車を製造していました。

 その一例として、1972年には豪華なマイクロバスを求めるニーズに対応して「パークウェイ」が発売されています。

 外観は当時としてはモダンなスタイルを採用し、室内も快適なシートを配した26人乗り(13人乗りもあり)で、ラジオや3段切り替えの強力なヒーターを標準装備し、ソフトな天井トリムを採用するなど高級感のある内装のマイクロバスでした。

 そして、1974年にはロータリーエンジンを搭載したマイクロバス「パークウェイロータリー26」がラインナップに加わります。

「ルーチェAPグランツーリスモ」と共通の654cc×2ローターの「13B型」ロータリーエンジンは、最高出力135馬力を発揮。車重2800kg以上ある巨大な車体を、最高速度120km/hで走らせることが可能でした。

 ロータリーエンジンならではの優れた静粛性と低振動は高く評価され、さらに当時の排出ガス規制値を大幅に下まわる優れた環境性能を発揮。

 しかし、ディーゼルエンジンに比べると燃費が著しく悪かったため、生産期間は2年と短命に終わりました。

 1982年にディーゼルエンジンを搭載した2代目パークウェイが発売されますが、1995年に販売を終了するとマツダはマイクロバスの製造から撤退していまいました。

※ ※ ※

 現在はクルマのキャラクターにそぐわない高性能エンジンを搭載するモデルは、ほとんど見られなくなりました。

 現行モデルでは、301馬力を発揮する3.5リッターエンジンを搭載したミニバンのトヨタ「アルファード/ヴェルファイア」がありますが、主流はハイブリッドモデルです。

 維持費などを考慮すると仕方がないことなのかもしれませんが、ワクワクするようなスペックのクルマが少なくなったのも否めません。

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