ホンダ新型「オデッセイ」登場!? 北米と日本で車名一緒でも別のクルマなワケ
オデッセイはなぜ販売低迷したのか…
オデッセイは、日本のミニバン市場をけん引してきたモデルです。しかし、現行モデルとなる5代目はかつてほどの勢いなく、ミニバン人気が続くなかで、なぜオデッセイの販売が低迷してしまったのでしょうか。
初代オデッセイは、ホンダ「アコード」のプラットフォームをベースに開発され、1994年に発売されました。当時は、低重心のスタイルで乗降しやすく、セダンユーザーなどから支持された結果、翌1995年には12万5560台を販売し、登録車販売台数ランキングで4位になるほどの人気を博します。
3代目オデッセイでは、細長いヘッドライトになりスタイリッシュなデザインに変更され、ミニバンのなかでは低めだった全高をさらに引き下げ1550mmとし、機械式立体駐車場にも入庫可能なクルマとして登場しました。
また、スポーティなデザインやミニバンらしからぬ高い運動性能が若者に受け入れられ、歴代モデルと同様にヒットしますが、一部ユーザーからは車高の低さに対し不満の声が上がったのです。
そして、2013年11月に登場した現行の5代目オデッセイでは、1994年の初登場から採用していたヒンジ式のドアを廃止し、後席ドアをスライドドア式に変更。さらに、機械式駐車場に入庫可能な全高に見切りをつけたのです。
歴代オデッセイを販売してきたホンダの販売店スタッフは、次のように話します。
「最近では、コンパクトミニバンの『フリード』とステップワゴンが弊社の主力ミニバンとなっているほか、コンパクトカーの『フィット』やコンパクトSUV『ヴェゼル』を求めるお客さまも増えていることから、オデッセイの影が薄いのは事実かもしれません」
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また、最近のホンダは軽自動車「N-BOX」の2代目モデルが2017年に登場してから販売好調となり、N-BOXを求めに販売店に訪れるユーザーも多いといいます。
かつて、ミニバン市場にけん引し、幅広いユーザーから支持されたオデッセイですが、近年の多様化かつ細分化するニーズには、マッチしていないのかもしれません。
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