2020年に登場する新型車のなかでひと際注目を集めるトヨタ「ヤリス」とホンダ「フィット」。歴代モデル同士の関係性や発売日が同時期だったこともあり、いま話題の2台です。

　両車には、それぞれ、「GRヤリス」と「フィット（無限仕様）」という、性能や特色は異なるもののスポーティさ溢れるモデルが存在します。おもに外観デザイン面では、2台にどのような特徴があるのでしょうか。

　この2台は、2020年1月に開催された「東京オートサロン2020」にて初公開されました。

　GRヤリスは、2019年に登場した「GRスープラ」に続く、GRモデルの第二弾として登場したモデル。GRシリーズを展開するTOYOTA GAZOO Racingは、モータースポーツ活動を通じてクルマを鍛え、人を鍛える「もっといいクルマづくり」に取り組んでいるトヨタのモータースポーツ部門ともいえる存在です。

　新型ヤリスをベースにしているGRヤリスですが、ノーマルのヤリスが5ドアなのに対し、GRヤリスは3ドアとなっており、とくにリアの形状は大きく異なっています。

　内装デザインは、インパネ形状など基本的な部分は標準モデルの新型ヤリスと共通となっていますが、専用ハンドルやスピードメーター、専用シートなどを随所でGRらしさを演出。

　GRヤリスの1stエディションモデルには2グレードの特別仕様車「RZ“First Edition”」、特別仕様車「RZ“High-performance・First Edition”」が設定されています。

　特別仕様車「RZ“First Edition”」は、RZグレードをベースに、マットブラック塗装を施したラジエターグリル、フロントサイドディフューザー、リヤスポイラー及びリヤバンパーを特別装備。

　さらに、特別仕様車「RZ“High-performance・First Edition”」においては、RZグレードをベースに、より限界性能を高めた“High-performance”の装備に加え、RZ“First Edition”の特別装備とともにマットブラック塗装のBBS製鍛造アルミホイールも備わった仕様としました。
　
　対するホンダ車のカスタムパーツを開発する無限は、新型フィット用の無限パーツを新たに発売。「LIFE IS SPORTS」をコンセプトとし、アクティブなイメージを表現した「Dash」と、弾むように楽しむイメージを表現した「Skip」のふたつのタイプをラインナップしています。

　Dashのカスタムパーツとして、フロントバンパー開口部を大きく見せるデザインで迫力の大型フロントアンダースポイラーや、ボディ全体を引き締めてサイドビューをスポーティに魅せるサイドスポイラー、ディフューザーデザイン採用でリアビューをシンプルかつスポーティに演出するリアアンダースポイラーなどを設定。

　Skip用のカスタムパーツとして、フロントマスクにアクセントを加え、シャープに引き締めるフロントグリルガーニッシュを設定。

　設定色は全グレードにコーディネートしやすい「クリスタルブラック・パール」と、軽快でファッショナブルなグレードの「NESS（ネス）」のアクセント2トーン仕様にマッチする「ライムグリーン」の2色に加え、未塗装品が用意されています。

　また、アクセント2トーン仕様の雰囲気に合わせたフロントアンダースポイラーやフロントとサイドスポイラー、リアアンダースポイラーもラインナップされました。

　さらに優れた排気効率と消音性能、エキゾーストサウンドにこだわったスポーツサイレンサーも設定。シングルタイプのフィニッシャーはステンレス製（直径84mm）、デュアルタイプのフィニッシャーはチタン製（直径70mm）となります。

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　GRヤリスは、市販の新型ヤリスをベースとするものの、パワートレインや駆動方式などさまざまな部分が異なるモデルです。

　対する無限仕様の新型フィットは、あくまでも市販車にカスタマイズパーツを装着したモデルとなり、全体的なパッケージが異なります。

　無限ブランドの担当者は「新型フィットには、先代モデルなどに設定されていた『RS』などのスポーティグレードが設定されていません。そのため、新型フィットでスポーティさを好むお客さまには、この無限仕様でカスタマイズして頂ければと思います」と、いうように新型フィットのスポーティさを最大限に表現しているモデルなのです。