運転してはいけないクルマを運転した場合、罰則はどうなる？

　資格外のクルマを運転してしまった場合、「免許条件違反」もしくは「無免許運転」に該当する恐れがあります。

　免許条件違反は、「運転資格を持つ車種で、条件に違反した場合」に適用されます。たとえば、眼鏡などの装着が条件なのに裸眼で運転した場合や、中型8t限定免許で8t以上のクルマを運転した場合などが当てはまります。

　取り締りを受けた場合は「違反点数2点・反則金7000円（普通車）」となります。運転資格について、都内の運送会社スタッフは以下のように話します。

「そもそも資格のない人材は雇わない会社がほとんどですが、最近はどこも人手不足です。数年前、中型しか持たないスタッフに無理やり大型を運転させたことが発覚し、営業停止になった会社もあったと聞きました。自分の意思で、きちんと断ることも大切だと思います」

　無免許運転は、「完全に運転資格のない車種」を運転した場合に適用されます。たとえば、普通免許しか持っていないのに大型車を運転した場合や、1種免許しかないにも関わらず料金をもらってタクシーなどを運転したといった場合です。

　取り締りを受けた場合は「違反点数25点・懲役3年以下または罰金50万円以下」という重い罰則となり、刑事処分とされる可能性があります。

　また、無免許運転の場合、罰則対象は運転手だけではありません。車両提供者には「3年以下の懲役または30万円以下の罰金」が、同乗者には「2年以下の懲役または30万以下の罰金」が課せられます。