【SUV戦国時代到来?】トヨタ新型「RAV4」と日産「エクストレイル」を徹底比較!

RAV4とエクストレイルは、使い勝手に差が出る?

 クルマ自体のパフォーマンスは、登場が新しいRAV4の方が良いのは仕方ないことです。しかし、細かな使い勝手面ではエクストレイルはアクティブなユーザーに配慮された機能が備わっています。

 たとえば、サーフィンやウィンタースポーツなどでは車内が汚れることが多いです。その点では、エクストレイルのシートには、防水シートや防水加工フロア、防水ラゲッジボード(ガソリン車)などが採用されています。

 シートは、雪がついたり濡れたウェアのまま座っても、簡単に拭き取れるうえ、シートメイン部には、高次元の防水・透湿性を誇るセルクロスを採用し、夏場の不快なムレを緩和する透湿性を大幅に向上。

 また、メーカーオプションとして「クイックコンフォートシートヒーター(運転席・助手席・セカンド左右)」を選ぶことができます。

 これは、まず人間が「暖かい」と感じやすい部位を温め、次に「快適」と感じやすい部位を温めることで、短時間で身体を温めることができるヒーターシステムです。さらに、国産車ではあまり採用例の少ない「フロントシート用カップホルダー(保温保冷機能付)」が装備されているのもエクストレイルの快適装備の特徴といえます。

国産車でも採用例の少ない「フロントシート用カップホルダー(保温保冷機能付)」
国産車でも採用例の少ない「フロントシート用カップホルダー(保温保冷機能付)」

 対するRAV4には、冬のドライブに心強い「ステアリングヒーター」を上級グレードに標準装備。また、エクストレイル同様にシートヒーターも一部グレード搭載されるほか、背もたれ面と座面に爽やかな風が通るベンチレーション機能も設定。これは、アドベンチャーグレードのみのメーカーオプションとなっています。

 充電用のUSB端子の数は、RAV4が前席センターコンソールボックス内側2個と、後部2個に配置。対するエクストレイルは、センターコンソールに1か所配置されているだけです。

 また、RAV4はスマートフォンなどをワイヤレスで充電できる機能が全車にメーカーオプションで設定されています。

 これは、2013年に現行エクストレイルが発売された当初は、スマートフォン自体がいまほど普及していなかったことで充電環境に対する意識がRAV4との装備に差が出ている理由です。
 
 前述の日産の販売店スタッフは、エクストレイルの装備について次のように話します。

「エクストレイルは、初代モデルからサーフィンやスキー・スノボーなどのレジャーを楽しむユーザーをメインターゲットにしています。そのため、ウエットスーツやスノーウェアのまま車内に乗り込んでも大丈夫な仕様になっています。

 ただし、先代モデルには前席+後席のシートヒーターが設定されていたほか、後席がフルフラットになっていましたが、現行モデルでは後席ヒーターが無くなり、フルフラットにはならなくなった点などが、先代モデルユーザーから不評が出ているようです。

 しかし、それでも他社SUVに比べればアクティブなユーザー向けの機能は充実しているといえます」

※ ※ ※

 復活したRAV4と堅調なエクストレイルは、ともにアクティブなニーズを持ったユーザーに好まれるモデルです。

 2020年には新型エクストレイルの登場が噂されていることもあり、そのときには、RAV4の販売が脅かされる可能性は十分にありえます。

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