規格外の「スープラ」が世界初公開! TRD米国40周年を祝う3000GTコンセプトとはどんなクルマ?
米国SEMAショー2019のトヨタブースでは、TRDがアメリカでの販売を開始して40年となる節目の年を記念してトヨタ「スープラ」ばかりとなりました。なかでも注目なのが、世界初公開されたTRD「GR Supra 3000GT CONCEPT」です。従来のスープラとは何が違うのでしょうか。
TRD北米上陸40周年でSEMAショーがスープラ祭りに!
世界最大の自動車アフターマーケット見本市、米国SEMAショーのトヨタブースでは、世界初公開のTRD「GR Supra 3000GT CONCEPT」をはじめ合計9台がカスタムスープラを出展されました。
2019年はTRDがアメリカでの販売を開始して40年となる節目の年。2台の魅力的なスープラが多くの来場者の注目を集めました。今回、世界初公開されたTRD「GR Supra 3000GT CONCEPT」とはどのようなモデルなのでしょうか。
このGR Supra 3000GT CONCEPT(以下、3000GTコンセプト)を作ったのはTCD(トヨタカスタマイジング&ディブロップメント)という会社です。
TRDは日本でも古くからトヨタ車のカスタムをおこなっているため比較的に馴染みがありますが、TCDとはTRDブランドを展開していたトヨタテクノクラフト、ジェータックス、トヨタモデリスタインターナショナルの3社が2018年4月に統合して誕生した新会社です。
ベースとなっているのは、2019年に17年ぶりに復活を遂げたトヨタ「スープラ」です。アメリカでは愛称の意味も込めて、「マークV」(ファイブ)や「A90」(正式な型式名ではありませんがA80の後継という意味合いです)と呼ばれることが多いスープラですが、アメリカでも大人気となっています。
TRDでは、この新型スープラにカスタムを施すにあたってボディシルエットからテクノロジーまで、1994年に発表されたスープラ(A80型)をベースにしたコンプリートカー「TRD3000GT」からインスパイアされた部分が多々あり、確実にDNAが受け継がれているようです。
今回、米国SEMA2019の会場で世界初披露された3000GTコンセプトは当時のスープラ(A80型)のGTカーと全く同じ超ワイド&ロースタイルのレーシングエアロカウルを装着したコンプリートカーです。
ちなみに販売の予定は米国でも日本でも現段階ではなく、これから全米を回ってPRをおこなうとのことでした。
北米トヨタマーケティング部門グループ副社長のエド・ラウケス氏は、TRD40周年について次のように話します。
「TRDはトヨタの輝かしいモータースポーツ活動を長きに渡って支えてくれました。耐久レースやWRC、NASCARなどの世界トップレベルの競技はもちろん、バハなど米国を代表するオフロードレースに至るまで、数々の優勝をもたらしてくれました。TRDなくして今日のトヨタはありえなかったでしょう」
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3000GTコンセプトには、どのようなパーツが装着されているのでしょうか。ボディの開発自体はTCDがおこなっています。
エンジンは、最高出力335馬力を発生させる3リッター直列6気筒ツインスクロールシングルターボを搭載。排気系には、HKS製カスタムエグゾーストFOR 3000GTコンセプトが採用されています。
ブレーキは、ブレンボ製の鍛造モノブロックブレーキキット、タイヤがTOYO製プロクセスR888R(前265/30R19、 後285/35R19)、TWS製のRS317鍛造アルミホイールを装着。
、サスペンションはTEIN製カスタムストリートアドバンスZ 車高調サスペンション、シートがBRIDE xero CS レーシングシートを採用しています。
伝説のロードカーへのオマージュに最新のテクノロジーを盛り込んだ3000GTコンセプトは、まさに米国TRD40周年にふさわしい記念すべきモデルに仕上がっています。
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