世界で高評価、近くて遠い韓国車のいま 「安くて高品質」日本ブランドから韓国へ

デトロイトモーターショーにおいて、北米カー・オブ・ザ・イヤー(NACOTY)が発表されました。「自動車産業のオスカー賞」ともいわれる今年のNACOTYでは、史上初となる2部門で韓国車が受賞。なぜこれほどまでに韓国車が評価されたのでしょうか。

実は正念場? 韓国ブランドの今後

 日本では、ほとんど馴染みのない韓国ブランドのクルマですが、世界中で着実に評価を伸ばしていることが伺えます。しかし、韓国ブランドは必ずしも順風満帆ではありません。世界最大の人口を有し、急激な経済成長を遂げている中国が、自動車産業でも存在感を増しているからです。

SUV部門で受賞したヒュンダイ「コナ/コナEV」

 韓国から距離も近く、市場としても世界最大を誇る中国ですが、韓国ブランドのシェアは高くありません。それどころか、力をつけた中国の自動車ブランドたちが、続々と世界進出を図っています。

 中国が持つ世界最大規模の労働力と資金力に技術力が結びつけば、たちまち世界中の自動車市場は席巻されるかもしれません。追う立場から追われる立場となった韓国ブランドは正念場を迎えています。

【了】

北米COTYで2冠に輝いた韓国車ブランドの2台を画像でチェック(23枚)

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Writer: PeacockBlue K.K. 瓜生洋明

自動車系インターネット・メディア、大手IT企業、外資系出版社を経て、2017年にPeacock Blue K.K./株式会社ピーコックブルーを創業。グローバルな視点にもとづくビジネスコラムから人文科学の知識を活かしたオリジナルコラムまで、その守備範囲は多岐にわたる。

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