やっぱり日本の技術は凄い! ロータリーや直噴、HVなど量産車世界初の技術が搭載された日本車5選
プリウスの登場に世界が驚いた!
●レクサス「ES」デジタルアウターミラー
若い方は信じられないかもしれませんが、日本では1983年までドアミラーは認められていませんでした。ドアミラーが解禁すると一気に普及し、電動格納式や、ヒーター内蔵、ウインカー内蔵など機能も進歩していきます。
しかし、鏡で後ろを見るというもっとも基本的な部分は、何十年もの間変わりありませんでした。
そこで、トヨタはミラーをカメラに置き換える「デジタルアウターミラー」を開発し、2018年にレクサス「ES」に量産車として世界で初めて搭載することになりました。
機能的には、ディスプレイを室内に搭載することで、天候の影響を受けにくく視認性が確保できたり、ウインカー操作時や、リバース操作と連動させ、表示エリアを自動的に拡大することができます。
さらに、ミラーを小型のカメラに置き換えることで、斜め前方の視界を拡大するとともに、風切音低減による高い静粛性を実現しています。
●トヨタ「プリウス」ハイブリッドシステム
「ハイブリッド」という言葉の意味は「組み合わせる」です。クルマの場合はエンジンとモーターといった異なる動力源を搭載した場合の総称になります。
ハイブリッド車の歴史自体は大変古く、自動車が誕生して間もない19世紀には作られていました。その後世界中のメーカーが試作に成功していったものの、量産化はコストや重量増のため困難をきわめました。
そして1997年にトヨタが量産車初のハイブリッド車「プリウス」を発売するに至ります。10・15モード走行燃費で28km/Lという低燃費を実現。これは、従来のガソリンエンジン搭載のオートマチック車に比べ、約2倍の燃費性能であり、CO2の排出量を約1/2に削減しました。
同時にCO、HC、NOxを当時の規制値の約1/10にして、排出ガスを一段とクリーンにすることにも成功しています。
「プリウス」の功績に触発され、その後世界中のメーカーがハイブリッド車の量産化に成功しているのは、みなさんご存知の通りです。
【了】