ホンダ「PCX ELECTRIC」 100%電気で走行する原付2種スクーターとは?

軽さとパワーを兼ね備えた100%電気で走行するホンダのスクーター「PCX ELECTRIC」は、企業や個人事業者向けにリース販売されています。原付二種クラスの電気スクーターの乗り心地や操作感など試乗を通し紐解きます。

原付2種スクーター「PCX ELECTRIC」のフィーリングとは?

 ホンダから登場した100%電動の原付2種スクーター「PCX ELECTRIC」に試乗しました。電動でパフォーマンスを追求すれば車体が大きく重たくなり、軽量コンパクトであることを優先するとスペックが物足りなくなるものですが、「PCX ELECTRIC」はパワーと軽さをかなりのレベルで両立。開発責任者の声も踏まえつつ、そのフィーリングをお届けしましょう。

原付2種電動スクーター「PCX ELECTRIC」

 そのネーミングからわかる通り、ベースになっているのは125ccのガソリンエンジンを搭載する「PCX」です。そのホイールベースを65mm延長することによってバッテリーやモーター、パワーコントロールユニットの積載スペースを確保。ホワイトを基調にしたクリーンな外装を与え、他のモデルとの差別化が図られています。

 要となるバッテリーは、シート下に2個のモバイルパワーパックが収められています。その充電方法は、車体に内蔵されている延長プラグを直接コンセントに差して行う他、着脱式のバッテリーを専用の充電器に繋いで行うことも可能。保管場所や住宅環境に応じて選択できるようになっています。バッテリーが1個でもなく、3個でもなく、なぜ2個になったのか? その背景を本田技術研究所二輪R&DセンターPCX ELECTRIC開発責任者の三ツ川 誠さんはこう説明してくれました。

右:本田技術研究所二輪R&DセンターPCX ELECTRIC開発責任者三ツ川 誠さんと筆者(伊丹孝裕)

「バッテリーを1個にまとめることはもちろん可能なのですが、それで必要なスペックをまかなおうとすると重量が20kgほどになります。たとえば車両を止めて、その場で充電ができる環境なら問題ありませんが、バッテリーを取り外し、充電器があるところまで運ばなくてはいけないとしたら20kgはイヤですよね?(笑) 2個に分ければ1個あたりの重量が半分で済み、3個にすると今度は基盤や着脱機構を増設がコストアップを招く。さまざまなことを考慮した結果、現在の仕様に落ち着きました」

 日々の移動手段として使う時、もっとも気になるのが航続距離でしょう。「PCX ELECTRIC」のそれは41km(60km/h定地走行テスト値)を公称。正直なところ、印象としてやや物足りない気がします。

「PCX ELECTRIC」

「原付を日常的に乗られているユーザーの声を集めたところ、その多くが片道10km、つまり一日あたり20km程度の走行距離であることがわかりました。41kmというスペックは60km/hで走った場合の数値で、より現実的なWMTCモードに換算すると実は50km台後半に届くんですね。そのため、大きくご不便をお掛けすることはないのでは、と考えています」というわけで実際に乗ってみました。

100%電気で走行する原付2種スクーター ホンダ「PCX ELECTRIC」を画像でチェック(15枚)

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