勾配ある雪道や凍結路をノーマルタイヤで走行は論外!? 僅か6度の傾斜でも登坂不可

雪がほとんど降らない地域のユーザーの多くは、一年を通してサマータイヤで過ごすことが多いでしょうが、実際にノーマルタイヤで雪道や凍結路を走行した場合、どのような弊害があるのでしょうか。

3種類のタイヤとチェーンを装着したノーマルタイヤ、それぞれの実力とは?

 近年では記録的な大雪の影響による立ち往生や、それに伴う事故などの報告が数多く報告されていますが、実際にノーマルタイヤで急な大雪や凍結路などのシチュエーションに遭遇してしまった場合、どれほどの危険が潜んでいるのでしょうか。

勾配のある雪道や凍結路でのノーマルタイヤの危険性とは?

 全国でロードサービスを展開するJAFでは、ノーマル/スタッドレス/オールシーズンの3種類のタイヤと、ノーマルタイヤに非金属/繊維製(オートソックス)/スプレー式を組み合わせた計6パターンで雪が踏み固められた圧雪路の坂道(勾配約6度と11度)を上れるか検証が行われました。(テスト車両は前輪駆動のコンパクトカー)

 勾配約6度の場合、平坦路からの発進では、ノーマルタイヤだけがスリップして坂道を上れず、坂道の途中から発進するテストでは、ノーマルタイヤとオールシーズン、スプレーチェーンの3種が登坂不可という結果になっています。

6種類のパターンでテストを慣行

 さらに条件の厳しい傾斜約11度では、平坦路からの発進ではスタッドレスのみがクリア、坂道の途中からの発進ではすべてのパターンが上りきることが出来ませんでした。

 また、スタッドレスを履いた車両で平坦路から発進し、凍結した傾斜約5度の坂道を上りきれるかもテストされましたが、結果としてはチェーンを装着しなければクリアすることは不可能でした。

※ ※ ※

 JAFが行なったテストからもわかるように、雪道や凍結路をノーマルタイヤで走る行為は他車にとっても大きな迷惑となることがあります。また、スタッドレスを履いているからといっても油断できないことがわかるため、大雪や凍結が予想される場所へ移動する際はタイヤチェーンを準備するほうがいいでしょう。
 
【了】

雪道での坂道登坂テストの画像を見る(4枚)

「えっ!カッコいい!」 マツダの「スゴいSUV」登場! どこが良いの?

画像ギャラリー

新車不足で人気沸騰! 欲しい車を中古車でさがす

【NEW】自動車カタログでスペック情報を見る!

最新記事

コメント

本コメント欄は、記事に対して個々人の意見や考えを述べたり、ユーザー同士での健全な意見交換を目的としております。マナーや法令・プライバシーに配慮をしコメントするようにお願いいたします。 なお、不適切な内容や表現であると判断した投稿は削除する場合がございます。

1件のコメント

  1. ノーマルタイヤで雪道で滑るのは、知ってる人にとってはアタリマエだが無知なドライバーが絶えないということか。知ってる人にとっては、(1)スタッドレスタイヤで、駆動方式の差(FF,FR、4WD)でどれだけ差があるか(2)スタッドレスを履いていてもどうにもならない危険なアイスバーンや深雪の存在、およびそれに対してチェーンが有効か といった情報が欲しい。

メーカーからクルマをさがす

国産自動車メーカー

輸入自動車メーカー