実はショーモデルに近かった! 近年のトヨタ/レクサスのコンセプトカーと市販車の違いに迫る

2018年11月30日から一般公開される「ロサンゼルスモーターショー2018」や、2019年1月11日からスタートする「東京オートサロン2019」などの各国で開催されるモーターショーは、各メーカーがコンセプトカーを発表する場として重要な役割を担っています。

ほぼコンセプトモデルと同じ仕上がりのトヨタ「C-HR」/「クラウン」

 世界各国で開催されるモーターショーやカスタムショーに展示されるコンセプトカーは、各自動車メーカーが今後のデザインや技術の方向性を示すために製作されるものです。

新型「スープラ」のレーシングカーコンセプトモデル「GR Supra Racing Concept」

 そうしたモデルの中には市販を前提にすることで実際に販売される姿にかなり近い形で発表されるケースもありますが、今回はその代表例といえるトヨタ「C-HR」と「クラウン」、そしてレクサスの「LS」につていコンセプトモデルと市販車モデルを比較してみました。

●トヨタ「C-HR」コンセプトと市販車

トヨタ「C-HR」のコンセプトモデルと市販車

 2014年のフランス・パリで開催された「パリモーターショー」で2ドア仕様のコンセプトモデルが発表された「C-HR」は、2015年に登場した4代目プリウスと同じく“GA-Cプラットフォーム”を採用する人気のコンパクトSUVです。

 2015年のドイツ・ケルンで開催された「フランクフルト国際モーターショー」では、5ドアのコンセプトモデルが発表されましたが、そのフォルムは現在市販されている姿とほぼ同じといえます。

 フロントドアのヒンジ位置や後部ドアのハンドルの有無、ホイールデザイン、フロントフォグ、リア周りやスポイラーなどに細かな違いが挙げられますが、今でも好調なセールスを記録することからも、そのデザインは多くのユーザーに受け入れられているといえるでしょう。

●トヨタ「クラウン」コンセプトと市販車

トヨタ「クラウン」コンセプトと市販車

 新たなモビリティライフを提案する「初代コネクテッドカー」として、車載通信機を全車に標準搭載した15代目クラウンは、2018年6月に登場した日本を代表するセダンモデルです。

 発売に先駆け、2017年に開催された「東京モーターショー」では同モデルのコンセプトカーが発表されましたが、そのルックスはまさに市販モデルと同様で違いはCピラーに接地されたエンブレムの有無のみといえるでしょう。

レクサス「LS」の将来像「LS+」も既にその姿を公開

●レクサス「LS」とコンセプトモデル「LS+」

レクサス「LS」とコンセプトモデル「LS+」

 レクサスのフラッグシップモデル「LS」は、2017年の10月に新型が発売されたクーペシルエットのセダンモデルです。新開発のV型6気筒3.5リッター・ターボエンジンや先進の安全支援技術を備えることで、最上級の優雅な走りが実現されています。

 トヨタ「クラウン」と同じく、2017年に開催された第45回「東京モーターショー」ではLSの将来像となるコンセプトモデル「LS+」が披露されましたが、クラウンやC-HRと同じく、そのシルエットは市販車にかなり近似したものです。

 レクサスはこのモデルを「先進的かつ威厳のあるデザイン、2020年の実用化を見据えた自動運転技術の搭載など、LEXUSの先見性を象徴するモデル」として開発したといいますが、その姿だけを見ればすでに実現される可能性のあるフォルムだけに期待がかかります。

※ ※ ※

 2018年内にはレクサス「UX」やトヨタ「C-HR」/「プリウス」、そして2019年には待望の復活を遂げる「スープラ」の新型モデルの発売が控えているトヨタですが、その市販車がどのような姿で登場するのか、今から気になるところです。

【了】

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