スズキ「“新型”軽ワゴン」まもなく発売で問合せ“殺到”! 155万円で買える「手頃モデル」は“使い勝手”サイコー! 「ガソリン車との違和感」少ない新型「イースカイ」が販売店でも話題に
スズキが発売予定の軽乗用EV新型「e SKY(イースカイ)」について、販売店に最新情報を聞いてみました。
11月16日より発売の新型「e SKY」はガソリン車からの乗り替えも違和感なし
2026年10月6日、スズキは初の軽乗用EV(電気自動車)新型「e SKY(イースカイ)」を同年11月16日より発売すると発表しました。
その後の反響について、首都圏のスズキディーラーに問い合わせてみました。

新型e SKYの開発の軸になったのは、「EVである前に、軽自動車である」という考え方です。日常の使い勝手を保ちながらEVの快適性を加えること、そしてガソリン車から無理なく乗り換えられることが目標とされました。
近年の日本では、軽自動車規格のBEV(バッテリーEV)が、着実に存在感を増しています。自宅で充電でき、環境負荷が小さいうえ、ガソリンスタンドで給油する必要もありません。
旅行などの長距離ドライブにはあまり使わず、通勤や買い物といった日常の短距離移動が中心であれば、合理的な使い方です。
「EVの軽自動車」という選択肢とニーズを掘り起こしたのは、2022年6月に発売された日産「サクラ」と三菱「eKクロスEV」です。
この2台をきっかけに、他メーカーも「EVの軽自動車」を相次いで投入しており、2025年9月にホンダ「N-ONE e:」、2026年7月にはBYD初の軽EV「RACCO」が発売されています。
またホンダは、2028年中に人気モデル「N-BOX」のBEVモデルを投入する予定であり、今後も「EVの軽自動車」の存在感とニーズは、高まっていくことが見込まれます。
そんななか、「アルト」や「ワゴンR」など、数々の軽自動車を成功させてきたスズキが、この市場に投入するのが新型e SKYです。
大容量バッテリーを積んで航続距離を競うことはせず、日常使いに寄り添う、軽自動車本来の扱いやすさを追求しています。
ボディサイズは、全長3395mm×全幅1475mm×全高1625mm、ホイールベース2460mmです(数値はプロトタイプ参考値)。
駆動方式は2WDで、車両重量は1010〜1030kgに抑えられています。最小回転半径は4.4mで、ガソリン車と同等です。
フロントフェイスは、フローティングルーフとアッパーグリルのない親しみやすい造形で、まるでクルマが微笑んでいるような印象を与えます。
内装には、スズキの国内向け軽自動車として初となる、メーターからインフォテインメントまでを連続させた10.1インチの大型ディスプレイオーディオを搭載します。
インパネからドアトリムまでを滑らかにつなぐラウンド形状を採用し、乗員を包み込むような心地よさを狙っています。
新開発のグレー内装色とカラーミックス樹脂に、シートやドアトリムなどの表皮素材を組み合わせました。
パワートレインには、モーター、インバーター、ギアを一体にした3in1構造のコンパクトな「eアクスル」を採用しました。これにより、システム全体の小型軽量化を実現しています。
床下のバッテリーは薄型で、車体構造の一部として組み込まれています。アンダーフロア全体の空力性能にも配慮した設計です。
バッテリーについては、大容量化で航続距離を確保するのではなく、クルマ全体の効率を高めて走行性能を伸ばす考え方を重視しています。
充電性能は、3kWの普通充電で約8時間、6kWで約4.5時間です。いずれも充電警告灯の点灯から100%までの時間です。50kWの急速充電では、約25分で80%まで充電できます。
コネクテッド機能として、アプリ方式の「スズキ つながるナビ」を新たに導入しました。バッテリー残量や交通状況をもとに、目的地までの最適なルートを自動で案内します。EVで気になる電欠への不安を、和らげる狙いです。
このほか、寒冷時の暖房による電力消費を抑える「ダイレクトヒートポンプ+空気加熱電気ヒーター」、「AC電源コンセント(100V/1500W)」、シフト操作を音声で案内し、入れ間違いを防ぐ運転サポート音声機能なども装備されます。
新型e SKYは2026年11月16日に発売されます。車両本体価格は、212万円から279万円です(いずれも消費税込み)。
この新型e SKYについて、ユーザーからの反響を10月中旬に首都圏のスズキディーラーへ問い合わせてみました。
「新型e SKYの正式発表以降、問い合わせが増えています。もっとも多いのは価格に対する反響で、『A』グレードが212万円、CEV補助金56万8000円を活用すると実質155万円台になるという点に対して、『EVってこんなに手頃になったのか』という声をいただいています。
航続距離310kmという数字についても、『街乗り中心なら十分』『充電の不安が少なくなりそう』と好意的に受け取られています。
ガソリン車から違和感なく乗り換えられるという開発コンセプトが伝わっているようで、これまでEVに興味はあっても踏み出せなかったお客さまからの関心が高い印象です。
納期については現時点では未確定な部分もあり、発売後にご案内できる状況になります」
ほかのスズキディーラーにも問い合わせてみました。
「月間目標販売台数1000台という設定から、供給量に対する需要の動向を注視しています。
10.1インチの大型ディスプレイオーディオやAC電源コンセントの標準装備については、実用性を重視されるお客さまから好評です。
そのいっぽうで、全グレードが前輪駆動のみということについて、雪道の多い地域にお住まいのお客さまからは4WD設定がないことへの懸念をいただくケースもあります。
補助金の期限や予算上限を気にされているお客さまも多く、早めにご検討いただくようお伝えしています」
スズキ初の軽乗用EVとして登場した新型e SKYは、ガソリン車からの乗り換えハードルを徹底的に下げた点が最大の特徴です。
補助金活用後の実質価格が155万円台からという価格設定と、軽EVクラストップとなる航続距離310kmの組み合わせは、これまでEVに踏み出せなかった層に対して強い訴求力を持っているといえるでしょう。
まだEVに抵抗があるというユーザーも、一度は実車をチェックしてみることをおすすめします。
Writer: 松村透
株式会社キズナノート代表取締役。エディター/ライター/ディレクター/プランナー。輸入車の取扱説明書制作を経て、2006年にベストモータリング/ホットバージョン公式サイトリニューアルを担当。カーメディアの運営サポートや企画立案・ディレクションが得意分野。またオーナーインタビューをライフワークとし、人選から取材・撮影・原稿執筆・レタッチ・編集までを一手に担う。現在の愛車は、1970年式ポルシェ911S(プラレール号)と2022年式フォルクスワーゲン パサートヴァリアント。



































































































