ダイハツの“軽”「FRスポーツカー」! 全長3.4m級の「2人乗りモデル」! 旧車デザインもイイ「オープンカー」K-OPENとは
2026年8月に2代目が生産を終えたダイハツ「コペン」。軽規格のFRオープンを提案する「K-OPEN」は、実走可能なランニングプロトとは役割が異なります。どんな未来像なのでしょうか。
軽のFR!
2026年10月13日(火)から10月16日までJapan Mobility Show Bizweek 2026が開催されました。2025年10月に開幕された「Japan Mobility Show 2025」で、ダイハツはFR(後輪駆動)レイアウトのコンセプトカー「K-OPEN(コペン)」を世界初公開していました。
会場には実走可能な先行スタディ車「K-OPENランニングプロト」も並びましたが、この2台は役割の異なる別のクルマです。
K-OPENは「軽(K)オープンカー(OPEN)」を意味する車名で、読みは「コペン」。ダイハツは、小さいボディだからこそオープンエアの軽やかな気持ちよさを身近に感じられ、FRならではの走りを手軽に楽しめるモデルと説明しています。
JMS2025でダイハツは、「わたしにダイハツメイ。小さいからこそできること。小さいことからひとつずつ。」をテーマに掲げました。原点であるミゼットを基点に未来へつながる風景を表現しており、K-OPENはコペンの思想を体現するスタイリングスタディとして企画されています。
エクステリアは丸型2灯ヘッドランプや曲面基調のボディなど、歴代コペンの親しみやすさを踏襲。低く構えたスタンスと相まって、コペンらしい親しみやすさとFRの走りを感じさせる力強さを両立させたスタイリングです。
ボディサイズは全長3395mm×全幅1475mm×全高1230mm、ホイールベースは2265mmです。乗車定員は2名で、軽自動車の規格に収まるコンパクトなボディに2人分の居場所を確保しました。
なお展示車にルーフは備わっていません。開発者によると、将来のルーフ方式はまだ未決定で、従来型同様の電動開閉式ハードトップ、ソフトトップ、タルガトップの3案が候補に挙がっています。
エンジン形式や排気量、トランスミッションといった具体的な諸元は公表されていませんが、車両区分は「軽ICE」とされ、FRレイアウトを採用しています。
インテリアは、余計な装飾を排したスパルタンな仕立てが印象的。コンパクトなメーターやスポーツシート、センターにレッドマークが入るステアリングホイール、球形のシフトノブなど、走りを意識したディテールが並びます。

いっぽう、隣のK-OPENランニングプロトは「作ってみる、乗ってみる、試してみる」の精神で製作された1台です。担当者は「2代目コペンをベースに、“FRでやったらどうなるのか”という視点から企画しました」と説明しています。
FR化にあたっては、商用車用エンジンを傾けて搭載することで低重心化を図り、「ハイゼット」用のリアディファレンシャルギアやドライブシャフトなど自社製品を活用。既存の技術資産を使い、最適な前後重量配分を目指したといいます。
軽規格にこだわった点も見逃せません。2023年のJMS2023で公開された「ビジョンコペン(VISION COPEN)」は、1.3リッターの内燃機関とFRレイアウトを組み合わせたオープンカーでした。
ボディサイズは全長3835mm×全幅1695mm×全高1265mm、ホイールベース2415mmで、軽自動車の枠を超えた5ナンバーサイズ。FRという方向性は支持されたいっぽうで、コペンには軽自動車であってほしいという声も多く、K-OPENはFRを保ったまま軽規格へ立ち返ったようです。
その後ダイハツは、2026年1月の「東京オートサロン2026」で、ランニングプロトを進化させたモータースポーツ起点の先行スタディ車「K-OPENランニングプロト2」を初公開。「軽量化」「低重心化」「最適な重量配分」による走る楽しさを追求するとしています。
市販されていた2代目コペンは2026年8月をもって生産を終了し、生産最終日にはダイハツ本社(大阪府池田市)のコペンファクトリーで、ファイナルセレモニー「OPEN FUTURE DAY」が開催されました。
2代目コペンは終了しましたが、ダイハツは「再びコペンを世の中に送り出せるよう、様々なスタディを続けております」としています。小さなFRオープンへの挑戦は、まだ終わっていません。
Writer: くるまのニュース編集部
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