40年ぶり復活!? 新「“4WD”ハッチバック」世界初公開!「ガバッ」と開く斬新ボディがスゴイ! 「816馬力」パワトレ搭載でめちゃ速そうなプジョー「E-T16コンセプト」仏国で披露
プジョーは2026年10月12日、フランスで開催された「パリ・モーターショー2026」において、新たなコンセプトカー「E-T16コンセプト」を世界初公開しました。同社史上最強となる816馬力を発揮する新モデルは、どのようなクルマなのでしょうか。
伝説のラリーカーが超高性能ハッチバックに
プジョーは2026年10月12日(現地時間)、フランスで開催された「パリ・モーターショー2026」において、新たなコンセプトカー「E-T16 CONCEPT(イー ティー ジュウロク コンセプト)」を世界初公開しました。
E-T16コンセプトは、1985年と1986年に世界ラリー選手権(WRC)を連覇した伝説のラリーカー「205 T16(ニーマルゴ ターボ16)」の栄光をたたえるモデルです。
WRCでの2連覇から40周年を迎えたことを記念し、往年の名車を電動化の時代に向けて再解釈しました。
開発はプジョースポールと共同で行われ、プジョーが「ハイパーハッチ」と呼ぶ超高性能ハッチバックとして誕生。次期「E-208」の究極のビジョンを示す存在にも位置づけられています。
最大の特徴は、プジョー史上最強となる816馬力を発揮するパワートレインです。
フロントに1基、リアに2基のモーターを搭載する4WDで、パワーウェイトレシオは1馬力あたり2kg未満。0-100km/h加速はわずか2.5秒、0-300km/h加速も16秒という圧倒的な性能を実現しています。
さらに、3基のモーターとトルクベクタリングシステムによって、前後輪や左右の後輪への駆動力をリアルタイムに配分。路面状況に応じて高いトラクション性能を発揮します。
走行モードは3種類を設定し、出力特性や駆動力配分、サスペンションなどを変更できます。なかでも「トラック」モードでは、出力制限を設けない極限の走行性能を引き出せるといいます。これに加え、ドライバーが好みに合わせて調整できるカスタマイズモードも用意されます。
足まわりには、4輪とも直径380mmのブレーキディスクを採用。ラリーカーを思わせる縦置きの油圧式ハンドブレーキも装備し、タイヤにはフロント275mm、リア315mm幅のミシュラン製タイヤを組み合わせています。
バッテリーは容量85kWhのリチウム・ニッケル・マンガン系で、800Vシステムを採用。一充電あたりの航続距離はWLTP複合モードで最大400km、バッテリー残量10%から80%までの充電時間は15分未満とされています。
また、レース由来の「サイドクーリング」技術を採用し、バッテリーセルの側面から冷却することで高い出力を持続。プジョーによると、ドイツのニュルブルクリンク北コースを、出力制限なしの「パフォーマンス」モードで3周、計60km以上走行できるといいます。

エクステリアは、次期E-208にも採用される新たなデザイン言語「Feline Future」を取り入れています。
プジョーの象徴である「3本の爪」のライトシグネチャーは、従来とは異なる横向きのデザインに変更。フロントとリアに3本の細長い光るバーを配置し、中央の発光式エンブレムと組み合わせています。
ボンネットには2つの大型エアアウトレット、フロントバンパーには3つの冷却用インテークを配置。リアには調整式のツインディフューザーや、猫の耳を思わせる大型の「キャットイヤー」リアウイングを装着し、迫力あるスタイリングに仕上げました。
一方で、205 T16を思わせるデザインも随所に取り入れています。
ボディカラーには、オリジナルモデルに近い「ウィンチェスター・マットグレー」を採用。ボディを一周する赤いラインは発光式となっており、往年のカラーリングを現代的に表現しています。
かつてエンジンの吸気口だったリアフェンダー前方のインテークには、充電ポートとドアの開閉機構を配置しました。
さらに、205 T16と同じくリアセクション全体が跳ね上がる構造を採用。開くと2基のリアモーターやサスペンション、赤いロールケージが姿を現すなど、ラリーカーの面影を色濃く残しています。
インテリアには、次期E-208の室内を先取りする新世代の「PEUGEOT i-Cockpit(プジョー アイコックピット)」を採用しました。
21インチのパノラミックHDディスプレイを備えるほか、特徴的なのが「Hypersquare(ハイパースクエア)」と呼ばれる新しいステアリングです。
これは、ステアリングと前輪を機械的につながず、電子制御によって操舵するステアバイワイヤ方式を採用したもの。プジョーの耐久レースマシン「9X8」に着想を得たデザインで、中央には設定を変更できるディスプレイを内蔵しています。
また、4点式シートベルトの採用によりステアリングのエアバッグを不要としたほか、カーボンシェルのバケットシートには皮革製品の端材を再利用したリサイクルレザーを使用。ルーフライニングには赤から黒へと変化するグラデーションを取り入れています。
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伝説の205 T16を現代に再解釈し、816馬力という圧倒的な性能を与えられたE-T16コンセプト。
次期E-208につながるデザインや新世代の操作システムも盛り込まれていますが、今回の発表では市販化の予定や価格などは明らかにされていません。
Writer: 佐藤 亨
自動車・交通分野を専門とするフリーライター。自動車系Webメディア編集部での長年の経験と豊富な知識を生かし、幅広いテーマをわかりやすく記事化する。趣味は全国各地のグルメ巡りと、猫を愛でること。




























