レクサスの「“4人乗り”セダン」! 斬新「ハンドル&シフト」&空力スゴすぎ「ボディ」採用! 4.7m級のクーペ風モデル「LF-ZC」とは
2026年10月13日(火)から10月16日までJapan Mobility Show Bizweek 2026が開催されました。過去のJapan Mobility Showでは、2023年にレクサスが「LF-ZC」を公開していました。車両開発は中止されましたが、新型「ES」はそのデザインに着想を得て、技術は後続車へ引き継がれます。どのようなモデルだったのでしょうか。
全高1390mm、目標Cd値0.2以下 左右のデジタルパッドも斬新
2026年10月13日(火)から10月16日までJapan Mobility Show Bizweek 2026が開催されましたが、2023年10月に開催されたJapan Mobility Show 2023では、レクサスが「LF-ZC(エルエフ ゼットシー)」を公開していました。2026年導入予定の次世代BEV(バッテリー式電気自動車)として提案され、同じ場でフラッグシップコンセプトの「LF-ZL(エルエフ ゼットエル)」も世界初公開されました。
車名は「Lexus Future Zero-emission Catalyst(レクサス フューチャー ゼロエミッション カタリスト)」の頭文字で、電動化時代の新たな体験の“きっかけ”となるモデルという意味が込められています。
ところが2026年5月、LF-ZCの開発中止が報じられました。トヨタは当時、その実態について「次のモデルへとバトンタッチされる」という表現が正確に近いと説明していました。そして同年6月、トヨタの中嶋裕樹副社長がLF-ZCそのものの開発中止を明言。LF-ZCで培った技術は後続車へ引き継ぐ方針が示されました。
LF-ZCのボディサイズは全長4750mm×全幅1880mm×全高1390mm。ホイールベースは2890mmで乗車定員は4名です。
目標Cd値0.2以下という高い空力性能とデザイン性の両立を掲げ、デザインテーマには「プロヴォカティブ シンプリシティ(Provocative Simplicity)」を据えていました。
エクステリアは低いフードとカウルから続く滑らかなシルエットに、後方へ大きく絞り込んだフォルム。リヤタイヤの張り出しを強調しています。レクサスのスピンドルボディは、フロントフェイスだけでなくドアサイドやリヤバンパーへも連続します。公開時には「カッコイイ」といった好意的な声も上がりました。
インテリアは前席乗員を前方に低く着座させ、フラットなフロアとパノラマルーフを採用。エンジンルームが不要というBEVの特徴を活かした低いフードとカウルにより、これまでになかった視界の広がりも確保するとしていました。
操作系は、開発コードネーム「ブラックバタフライ」とされる新世代のデジタルコックピットでした。異形ステアリングの左右にデジタルパッドを配し、シフトやドライブモードは左側、音楽や空調、電話などは右側に集約。フロントウィンドウに情報を映す遠視点メーターとデジタルミラーも備えていました。
シグネチャーマテリアルには竹を選定。成長が早くCO2吸収量が多いなどの機能性と、日本で古くから建材や工芸品に用いられてきた美しさを両立する点に着目しました。竹繊維を織り込んだオーナメントや、糸を使ったファブリックを採用し、光と共鳴する表現としています。

電池には次世代電池パフォーマンス版(角形)を採用。電費性能の向上と合わせて、従来のBEV比で約2倍となるCLTCモードでの航続距離1000kmを目標に掲げていました。同電池では、電池残量10%から80%までの急速充電20分以下も目標としていました。
走行面では、BEVならではの優れた慣性諸元を生かし、「RZ(アールゼット)」などの開発で培った四輪駆動力システム「DIRECT4」と、ステアバイワイヤによる直感的でリニアなステアリングフィールを追求する計画でした。ソフトウェア基盤の「Arene OS」により、好みに応じた操作や駆動力、音、振動を再現する構想も示されていました。
次世代BEV構想では、車体をフロント、センター、リヤに3分割する新モジュール構造「ギガキャスト」を採用するとしていました。では、LF-ZCの思想はどこへ受け継がれたのでしょうか。
2025年4月に上海モーターショーで世界初公開された新型ESは、次世代BEVコンセプト「LF-ZC」に着想を得た、レクサスの新しいデザインを体現しています。
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LF-ZCは、目標Cd値0.2以下の低いボディに次世代電池や新たな操作デバイスを盛り込み、2026年の市場導入を目指したコンセプトモデルでした。車両としての開発は中止されましたが、新型ESはそのデザインに着想を得ており、LF-ZCで培った技術は後続車へ引き継ぐ方針が示されています。
Writer: くるまのニュース編集部
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