新型「“全長5m超え”四駆モデル」初公開! “斬新デザイン”に「往年の名車」要素もあり! “1000馬力超え”でついに市販化のジャガー「タイプ01」米国にて発表!
ジャガーが、ブランド刷新後初となる市販モデル「Type 01」を発表しました。大胆なコンセプトカー「Type 00」の思想を受け継ぎながら、歴代モデルの面影も随所に残した新世代の電動4ドアGTです。そのデザインや性能、価格などを詳しく紹介します。
新世代へ舵を切った“大きな第一歩”
ここ数年、大きな転換期を迎えていた英国の名門ブランドが、ついに次の時代へ向けた市販車を世に送り出します。
従来モデルの生産・販売を順次終え、電動化と高級路線への転換を進めてきたジャガー。その変化は新しいロゴや広告表現だけにとどまらず、クルマそのものを一から作り直す大規模なものでした。
そして2026年10月7日、アメリカ・ニューヨークで“新生ジャガー”初の市販モデルが世界初公開されました。それが、完全電動のラグジュアリー4ドアGT「Type 01(タイプ ゼロワン)」です。
ジャガーが誕生したのは1935年。「E-TYPE」や「XJ」、「XJS」など数々の名車を生み出し、英国を代表する高級車メーカーとして独自の地位を築いてきました。
しかし自動車業界で電動化が加速するなか、ジャガーはブランドそのものを再構築する道を選択します。
2024年には「XE」「XF」「F-TYPE」などの生産を終了し、その後「I-PACE」や「E-PACE」も終了。日本でも従来ラインナップの新車販売受付を終え、新世代モデルへの移行期間に入りました。

その新しいジャガーの方向性を最初に目に見える形で示したのが、2024年に公開されたコンセプトカー「Type 00」です。
極端に長いボンネットや低いルーフ、大径ホイールといったジャガーらしいクーペのプロポーションを持ちながら、直線を基調とした角張ったボディや大胆に簡略化されたディテールを採用し、従来とは大きく異なる姿を見せました。
さらにType 00の登場に先立って実施されたリブランディングでは、新たなロゴとともに、鮮やかな色彩やファッションを前面に押し出した広告キャンペーンを展開。
クルマそのものを登場させない映像表現も含め、従来の英国高級車ブランドというイメージから大きく踏み出した内容は世界的に話題となりました。
こうしたブランドイメージの刷新を、実際のクルマとして具体化したのがType 00であり、そのデザイン思想を市販モデルへ発展させたのが今回のType 01です。
Type 01の開発で興味深いのが、デザインを起点としてクルマを作ったことです。一般的な開発では、エンジニアリングやパッケージ上の条件を決め、その範囲にデザインを合わせていく手法が取られます。
しかしType 01では、デザイナーが理想とするプロポーションを先に描き、それを成立させるためにエンジニアが技術的な解決策を構築。
既存のEVプラットフォームでは理想を実現できなかったため、Jaguar Electric Architecture(JEA)も完全新設計されています。
ボディサイズは全長5235mm×全幅2021mm×全高1403mm、ホイールベース3200mm。全長5mを大きく超える堂々とした車体に対し、ルーフを低く抑え、23インチホイールを組み合わせています。空力性能にも力が注がれ、Cd値は0.23を実現しています。
エクステリアは、コンセプトモデルのType 00で示されたデザインを色濃く受け継いでいます。
細いLEDライトや大きくプレーンな面構成、リアガラスを設けない大胆なリアデザインなど、これまでのジャガーとは明らかに異なる、新世代モデルらしい斬新なスタイルが特徴です。
その一方で、すべてを過去と切り離したわけではなく、細部に目を向けると歴代ジャガーとのつながりも随所に感じられます。
例えば、長いボンネットを強調したロングノーズのプロポーションはE-TYPEやF-TYPEを思わせるものです。
さらに、ボンネット後端のフロントガラス寄りに設けられた窪みからは、「XJ-S」を彷彿とさせる意匠も見て取れます。
こうした歴代モデルとの共通点は、サイドビューにも表れています。フロントからリアまで滑らかに伸びる一本のラインや、シンプルなボディ面から前後のフェンダーが浮かび上がるような造形は、かつてのフラッグシップセダンであるXJにも通じるデザインです。
このように、一見すると従来のジャガーから大きく方向転換したように映るType 01ですが、細部に目を向けると、ブランドが長年培ってきたデザインの要素が随所に織り込まれています。
Type 00譲りの斬新さに歴代モデルの面影を融合し、ジャガーらしさを新たな形で表現したスタイルといえそうです。
ボディカラーにはリファインドグレー、ビジョナリーシルバー、ドラマチックホワイト、アイコニックブラック、コンペリングブルー、モダニストブルー、メズマライジングゴールドを設定。「DESIGN VISION」には専用のビジョナリーシルバーサテンが用意されます。
インテリアでまず目を引くのが、キャビン中央を前後に貫く「セントラルスパイン」です。
ブラス(真鍮)をイメージした加飾が前後方向に伸びる特徴的なデザインで、キャビンを4つの独立した空間に分けることで、それぞれの乗員を包み込むような室内を作り上げています。
また、乗員を包み込むような空間づくりは、ダッシュボードからドアへと連続するラインで前席を囲んでいたXJ(X351)にも通じるもので、どこかクルーザーのコックピットを思わせるデザインとなっています。
一方、機能面は最新のデジタル技術を積極的に取り入れています。ドライバー正面には24インチの一体型ガラスOLEDディスプレイを備え、運転席と助手席の間には、主要な機能を操作できる7インチのディスプレイを配置しています。
さらに、ダッシュボードの幅いっぱいに広がるパノラミックサウンドバーや、音に合わせて振動するセンサリー・オーディオ・シートも採用。
大胆なデザインだけでなく、視覚や聴覚、触覚を通じて乗員を包み込むような空間づくりも、Type 01のインテリアの特徴となっています。
パワートレインは3基のモーターを使用する完全電動システムで、駆動方式はAWDです。最高出力1030PS、最大トルク1365Nmを発生し、0-100km/h加速は3.2秒。100km/hから180km/hまでの加速も4秒でこなします。
加えて、118kWhバッテリーと850Vの電動アーキテクチャを採用し、航続距離はWLTPモードで最大450マイル(720km)を想定。350kWの急速DC充電を利用すれば、13分で200マイル(321km)分の航続距離を確保できるとしています。
さらに50:50の重量配分やインテリジェント・トルクベクタリングなどを採用し、単に速いEVではなく、ジャガーらしいGTとしての走りも追求されています。
Type 01は英国で設計、開発、製造され、2027年に受注開始予定です。なお、日本での販売予定価格は「Type 01 1030」が2188万円、「Type 01 DESIGN VISION」が2552万円からとなります。
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従来モデルを終了させてまで進めてきたジャガーのブランド改革は、Type 01の登場によってようやく具体的な市販車という形になりました。
その姿は従来のジャガーとは大きく異なりますが、細部を見れば歴代モデルとのつながりも見えてきます。
Type 00で示した大胆なビジョンをどこまで市販車として成立させられるのか―その答えとして登場したType 01は、新世代へと大きく舵を切ったジャガーの今後を占う重要な1台といえそうです。
Writer: ナナハチP
2歳でトミカに出会って以来のクルマ好き。現在はライター兼コンテンツクリエイターとして、自動車・グルメ・旅行などを中心に情報発信を行っている。特に愛車や憧れの一台について語り始めると、つい熱が入ってしまうタイプ。























































