27年ぶり復活!? 新たな「“2ドア”スポーツカー」に大注目! 「旧車デザイン」に“超官能的”V8エンジン搭載! フェラーリF355カスタム「355 by エヴォリュート」英国仕様とは
英国のエヴォリュート・アウトモビリが手掛ける「355 byエヴォリュート」は、オーナーのフェラーリ「F355」を分解し、現代の技術で作り直すレストモッドです。2026年10〜12月に初納車が計画されるこのクルマは、どのように生まれ変わるのでしょうか。
“6速MTスポーツカー”を骨格から作り直す!
「355 byエヴォリュート(355 by Evoluto)」は、フェラーリが1990年代に送り出したV8ミッドシップスポーツカー「F355(エフサンゴーゴー)」をベースに、英国のエヴォリュート・アウトモビリ(Evoluto Automobili)が手掛ける2ドアクーペです。古いクルマを現代の技術で作り直す、いわゆる“レストモッド”の一台で、生産は世界55台に限られます。
同社はこのクルマを、デジタル化が進む現代のスーパーカーへの“解毒剤”と位置付けています。自然吸気のV8エンジンに6速MTを組み合わせ、3.7リッター仕様では9000rpmまで回ります。
エヴォリュートは、フェラーリを含む既存のクルマを顧客のためにレストア・改造する会社で、自動車の製造・販売は行っていません。355 byエヴォリュートも、顧客が用意したF355をドナー車として作り直す仕組みです。
ベースのF355は1994年に登場し、1999年まで生産されたモデルです。車名は、3.5リッターの排気量と1気筒あたり5バルブの構成に由来します。
クーペモデル「ベルリネッタ(Berlinetta)」のボディサイズは、全長4250mm×全幅1900mm×全高1170mm、ホイールベース2450mmです。
355 byエヴォリュートは2024年7月に発表され、同年8月に米国のモントレー・カーウィーク(Monterey Car Week)で国際デビュー。2026年2月には生産準備が整ったことを発表し、最初の顧客車を3月に生産施設へ移して、2026年10〜12月に初納車を行う計画を示しました。
作業では、ドナー車をボディ骨格だけの状態まで分解して点検・洗浄し、重要な取り付け点をカーボン複合材で補強します。エンジンキャリアとリアサブフレームは、チューブ構造の新設計品。同社は、ねじり剛性がドナー車より23%高まるとしています。
デザインは、ジャガーの元デザイン責任者イアン・カラム氏が率いるデザイン会社、カラム(CALLUM)が担当しました。フロントには大型化した冷却用開口部と形状を改めたスプリッターを備え、リトラクタブルヘッドライトはLED化。ドアハンドルはフラッシュタイプとなりました。
外装パネルにはカーボンを採用し、車重はドナー車より100kg軽い1250kgを目標としています。足回りでは、トレッドをフロントで77mm、リアで66mm拡大。19インチの鍛造ホイールにミシュラン(Michelin)「パイロットスポーツ4S(Pilot Sport 4S)」を組み合わせ、ブレーキはブレンボ(Brembo)製です。
インテリアはデジタルモニターを一切使わず、アルミ削り出しのアナログメーターや金属製スイッチを採用しています。生産仕様のインテリアは、ウェイン・バージェス氏のチームが再設計しました。
一方で、配線ハーネスの約90%を新調するなど、電装系も刷新。ボディカラーやレザーなどの仕上げは、オーナーとともに仕立てるとしています。

パワートレインは自然吸気の3.5リッターV型8気筒で、200点以上の部品を新たに設計し、エンジン制御にはMoTeC M150を採用しました。最高出力420馬力・最大トルク370Nmで、回転上限は8500rpm。F355の380馬力から40馬力高められています。
3.7リッター仕様は、最高出力480馬力・最大トルク400Nmで、トランスミッションはいずれの仕様も6速MTです。ステアリングは、ギア比を速めたラックに電動油圧式のパワーアシストを組み合わせ、ロック・トゥ・ロック(左いっぱいから右いっぱいまで切るのに必要なハンドルの回転数)を3.25回転から2.0回転へ減らしました。
レストアサービスの価格は一律ではなく、顧客ごとの仕様や要望によって異なるとしています。
※ ※ ※
2026年10月時点で、エヴォリュートの販売パートナーとして発表されているのは北米の3社です。日本でも新車で販売されたF355が、登場から30年余りを経て、世界55台限定のレストモッドとして生まれ変わります。






































