【激ウマ】精肉店直営ドライブインの「上生ラム定食」が旨すぎる! 卓上コンロで自ら焼き上げる“自分焼き”が最高すぎた! ~昭和のドライブイン巡り・岩手「まるみドライブイン」編~
昭和という時代の“空気感”を色濃く残すドライブインは、ある種のノスタルジーや普段は見過ごしがちな大切なモノを思い出させてくれる気がします。今回の目的地は、岩手県金ケ崎町の「まるみドライブイン」。すぐ隣の精肉店が営む同店の名物は、“厨房焼き”か“自分焼き”を選べるジンギスカンです。
「準備中」が「営業中」に変わる瞬間を激写!
高度経済成長期のマイカーブームとともに激増したドライブインは、現在ではその役割を「道の駅」やサービスエリアに譲り、全国で200店舗程度にまで減少していると言われています。
その一方、現存するドライブインは、素朴ながらも温かみのある料理や独自のサービスによって、多くのファンから根強く支持されているのです。
トヨタ自動車東日本の岩手工場がある、岩手県金ケ崎町。店の方によると、昭和40年代の中頃に創業した「まるみドライブイン」は、すぐ隣の精肉店が営む、“肉に強い”ドライブインです。
年季を感じさせる建物には、大きく「まるみドライブイン」の文字。その脇には「まるみ」、さらには「ジンギスカンの家」と書かれた縦長の看板も立っています。ドライブインなのか、ジンギスカン屋なのか……。
正解は、その両方です。
到着したのは、開店のおよそ30分前。入口には「準備中」の看板が出ていましたが、店内には人影が見えていたので、「まさかの休み?」といった不安はありません。
![精肉店直営ドライブインの「上生ラム定食」が旨すぎる![Photo:のぐちまさひろ]](https://kuruma-news.jp/wp-content/uploads/2027/10/20261002_MARUMI-DRIVE-IN_iwate_001.jpg?v=1790914616)
すぐ横には「さいとう精肉店」が並んでいるのですが、実は“大元”はこちら。生ラム、和牛カルビ、豚、とり、ホルモン……。さすがは精肉店、ラインアップも隙がありません。
しばらくすると店の方が現れ、「準備中」の看板を「営業中」へとクルリと反転。反射的にシャッターを切り、“開店の瞬間”をバッチリ押さえることに成功しました。
“何でもある”昭和のドライブインで、ジンギスカンを“自分焼き”!?
昭和ムード満点の店内は、靴を脱いで上がるお座敷スタイルです。ジンギスカンなどの焼き物は、“厨房焼き”と“自分焼き”から選べます。厨房焼きでは手前の大広間に、“自分焼き”では卓上コンロとジンギスカン鍋が用意される奥の別卓へ案内されます。
座敷には低いテーブルがずらり。座布団は積まれた中から自分で出し、帰るときには自分で戻すセルフ方式でした。
メニューを開けば、看板メニューの「ジンギスカン」をはじめ、各種定食や丼もの、ラーメン、うどん・そば、スパゲッティまでずらり。さらに厨房脇の黒板にも、「さば定食」「ホッケ定食」「あじフライ定食」の文字が並んでいました。
ここまで肉推しで来て、急に魚……。でも、それでいいんです。
精肉店だけに、もちろん自慢は肉。それでも肉だけにこだわらず、麺も丼も、魚まである。
「食べたいものが、だいたい何でもある」……。この懐の深さこそ、“昭和のドライブイン”らしさと言えそうです。
ちなみに真夏の訪問だったにもかかわらず、意外によく注文されていたのが「肉鍋定食」。暑い日に熱い鍋。皆さん、なかなか攻めています。
とはいえ、こちらのお目当ては、店先にも大きく掲げられていた「ジンギスカン」。
今回は「上生ラム定食」(1800円)に照準を絞り、もちろん“自分焼き”を選びました。
ひと口でニンマリ。“自分焼き”の上生ラムが想像以上
“自分焼き”用の別卓に腰を落ち着けると、店の方が卓上コンロと黒いジンギスカン鍋をスタンバイ。ほどなくして、「上生ラム定食」が運ばれてきました。
皿の上には、鮮やかな色合いの「上生ラム」をはじめ、タマネギ・モヤシ・キャベツ・ピーマンといった野菜がたっぷり。さっそく脂をのせ、じっくりとなじませます。そこへラムを置き、周囲には野菜を投入。ジュージューという音とともに、“自分焼き”のスタートです。
慎重に焼き加減を調整しつつ、まずは一枚……旨い。いや、旨すぎる!
ラムらしい風味はありながら、気になる臭みはほとんどなく、肉はやわらか。噛むほどに旨みが広がり、自然と顔がほころんでいきます。
北海道をはじめ、これまで各地で数々のジンギスカンを食べてきましたが、筆者的には文句なしのトップクラス。ラムが苦手な方にも、一度試してほしくなる食べやすさです。
そして、肉と同じくらい印象に残ったのが、サラサラ系のタレです。ニンニクはしっかり効いているものの、味が濃すぎるわけでも、しょっぱいわけでもありません。むしろ味わい深く、ラムの脂をスッと中和してくれるような感覚すらあります。
さらに侮れないのが野菜。ラムから落ちた脂と旨みを吸ったキャベツやモヤシ、タマネギをタレにつければ、これがまた旨すぎる!
肉を食べ、野菜を食べ、ご飯をかき込み、また肉へ。主役級が渋滞しています。
伝票にも「自分」の文字! 好きなように楽しむ“まるみ流”
こちらがラムと野菜の“無限ループ”を楽しんでいる間にも、店内には少しずつお客さんが増えていきます。
そして、筆者がいる“自分焼き”エリアに、ツーリング途中と思われるバイカーさんがやってきました。聞こえてきた注文は、「上生ラム定食」に加えて、なんと「肉だけ2人前」。
なかなか攻めるなあ……と思ったものの、上生ラムの旨さを知ってしまったあとでは、その気持ちもよく分かります。むしろ、こちらも追加しておけばよかったかも。
ふと考えてみると、まるみドライブインでは、“自分”で選ぶ場面が意外と多いのです。
ジンギスカンは厨房で焼いてもらってもいいし、自分で焼いてもいい。座布団は自分で出して、自分で戻す。何なら、使わなくてもいい。メニューだって、肉だけに縛られず、麺も丼も魚もあります。
そして、テーブルに置かれた伝票には、「上生ラム定」の文字の下に、大きく丸で囲まれた「自分」の文字。たった二文字ですが、この日のランチを端的かつ巧妙に表している気がしました。
店側が用意してくれるのは、旨い肉と鍋、そして場所。あとは自分のペースで焼いて、好きなように食べる。
そんな肩の力が抜けた気楽さも、どこか角の取れた“まるみ”らしさ。これもまた、この店の“味”なのかもしれません。

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■まるみドライブイン
所在地:岩手県胆沢郡金ケ崎町西根二の台80
営業時間:10時30分~15時00分(昼の部)、17時00分~20時30分(夜の部)
定休日:月曜夜、水曜(月曜昼は営業)
Writer: のぐち まさひろ
ゴルフとサウナと愛犬のチョコをこよなく愛するライター&ディレクター。20年ほど従事したクルマ系メディアの編集者からフリーランスになり、これから何をしていこうか色々と妄想中。SAJスキー検定1級/国内A級ライセンス/小型船舶2級/サウナスパ健康アドバイザー所持。ホームコースは「南総カントリークラブ」で、直近1年間のハンデ推移は「7.7」→「8.6」→「7.1」→「5.6」。


















































































