新型「“最高級”ミニバン」発売に“反響殺到”! 「アルファードとは違う!」「走りの感覚がイイ」と話題に! 受注の「9割」が“750万円超え”上級グレード!? 進化した日産「新型エルグランド」の“リアルな評判”とは!
約16年ぶりにフルモデルチェンジした日産の新型「エルグランド」。価格はベースグレードで約690万円からと、なかなか立派なお値段ですが、販売店では上々の滑り出しを見せているようです。「待ちに待ったファンが買っているのでは?」と思いきや、購入者の顔ぶれはそれほど単純ではありませんでした。
16年ぶりの新型だけに、購入層はひと括りにできない!?
2026年7月16日、日産の高級ミニバン「エルグランド」がフルモデルチェンジを果たしました。
1997年に登場した初代エルグランドは、高級ミニバン市場を牽引した存在ですが、近年は後追いでトヨタが送り込んできた「アルファード/ヴェルファイア」が圧倒的な存在感を放っています。
では、実際の販売現場ではどのような反響があるのでしょうか。首都圏の日産販売店スタッフに話を聞きました。
「やはり多いのは、先代エルグランドからの乗り換えですね。
一方で、(ミドルクラスミニバン)『セレナ』からステップアップされる方や、他社のミニバンから乗り換える方もいます。アルファードやヴェルファイアに乗っているお客さまからお問い合わせをいただくこともあります」
先代となる3代目エルグランドが登場したのは2010年。約16年にわたって同じ世代が販売されてきたのは、異例の長さです。
その間、エルグランドを乗り継いできた人もいれば、他車へ乗り換えた人もいるでしょう。
そう考えると新型エルグランドは、先代からの代替需要だけでなく、セレナからのステップアップや他社ユーザーをどこまで取り込めるかもポイントになりそうです。

もうひとつ興味深いのが、グレード構成です。
新型エルグランドは「X e-4ORCE」が689万7000円、「G e-4ORCE」が757万9000円(価格はすべて消費税込)。それでも発売時点では、受注の約9割を上級グレードのG e-4ORCEが占めていました。
「価格だけを見れば決して安いクルマではありませんが、エルグランドを待っていた方は装備にもこだわる傾向があります。
『せっかく新型に乗るなら』ということで、上級グレードを選ばれる方が多い印象ですね」(前出の販売店スタッフ)
一般に新型車の発売直後は、購買意欲の高いユーザーが先行するため、上級グレードの比率も高くなりがちです。それでも約68万円の価格差がありながら、9割が上級グレードというのは印象的です。
少なくとも発売初期の受注状況からは、「価格を抑えたい」というより、“せっかく買うなら欲しい仕様を選びたい”というユーザー像が見えてきます。
「アルファードとは違うところがいい!」新型エルグランドが刺さる人とは?
やはり気になるのは、高級ミニバン市場で圧倒的な存在感を放つアルファード/ヴェルファイアとの比較です。
「アルファードは、豪華さやブランド力を評価される方が多いですね。一方、エルグランドでは、アクセルを踏んだときのレスポンスやe-4ORCEによる安定感、ハンドリングなど、“実際に運転したときの感覚”を気に入ってくださる方が多い印象です。
デザインも含めて、『アルファードとは違うところがいい』という声もあります」
新型エルグランドは、第3世代「e-POWER」と「e-4ORCE」(電子制御4WD)を全車に採用。さらに、4輪の減衰力を可変する「インテリジェント ダイナミックサスペンション」や、6つのドライブモードも備えています。
こうしたメカニズムを見ると、新型エルグランドが豪華さや後席の快適性だけでなく、“自分で運転する価値”にも明確な軸を置いていることがうかがえます。
すでに強固なブランド力を築いたアルファードと、同じ価値軸で勝負するのが得策とは限りません。
「家族のためにミニバンは必要。でも、運転席で我慢はしたくない」。そんなユーザーに明確な選択理由を提示できれば、エルグランド独自のポジションも見えてきます。
販売店スタッフも、こんな変化を感じているといいます。
「アルファードからエルグランドに乗り換える方が、ものすごく多いというわけではありません。
ただ、これまでならアルファード一択だったお客さまが、『新しいエルグランドも見てみよう』と比較対象に入れてくださっている。そこは以前とは違うところだと思います」
この「見てみよう」と思わせたこと自体、新型エルグランドにとって大きな一歩といえそうです。
“アルファードの対抗馬”ではなく、“アルファードとは違うから欲しい一台”になれるか……そこが、今後の勝負どころなのかもしれません。
Writer: のぐち まさひろ
ゴルフとサウナと愛犬のチョコをこよなく愛するライター&ディレクター。20年ほど従事したクルマ系メディアの編集者からフリーランスになり、これから何をしていこうか色々と妄想中。SAJスキー検定1級/国内A級ライセンス/小型船舶2級/サウナスパ健康アドバイザー所持。ホームコースは「南総カントリークラブ」で、直近1年間のハンデ推移は「7.7」→「8.6」→「7.1」→「5.6」。


























































































