「自転車の反則金5万円をだまし取られた」“ウソの申告”で書類送検 実際に「自転車青切符制度」を悪用した詐欺も発生中! 被害にあわないための対策は?
愛知県において「自転車の反則金5万円をだまし取られた」などと、警察に嘘の申告をした70代の男性が偽計業務妨害の疑いで書類送検されました。今回は虚偽だったものの、最近は自転車の青切符制度を悪用した詐欺事件が相次いでいるため、注意が必要です。
70代男性の“呆れた”理由にネット上では厳しい意見
2026年5月25日、愛知県名古屋市天白区に住むアルバイトの70代男性が偽計業務妨害の疑いで書類送検されました。
捜査関係者によると男性は今年4月19日、名古屋市名東区の路上で自転車に乗っていた際、警察官を名乗る男2人から「歩行者がいるのに手信号をしないのは違反」と声をかけられ、反則金として5万円をだまし取られたという虚偽の申告を警察にした疑いが持たれています。
警察が捜査したところ、男性が説明した状況と現場付近の防犯カメラ映像が一致せず、自転車の青切符制度を悪用した詐欺の申告が嘘であったことが発覚しました。
警察の調べに対して男性は容疑を認め、嘘をついた理由について「今まで警察に何度も呼び止められて腹が立ったから」などと話しています。なお、警察は書類送検に関して、起訴を求める「厳重処分」の意見を付けたということです。
このニュースに対しては「腹が立ったからうその申告? 理由になっていない」「呼び止められたのは、ルールを守らないからだよ」といった声のほか、「偽警官やら偽被害者やら、よくもまぁ次々と思いつくね。書類送検で不起訴じゃなくキッチリ有罪にしましょう。抑止力にもなるし」など、厳しい処分を求める意見も聞かれました。

自転車の青切符制度とは、自転車の運転者(16歳以上)が交通違反をして青切符を交付された際、一定期間内に反則金を納付すれば刑事罰の対象とならずに交通違反事件が処理されるというものです。
たとえば自転車が「一時不停止」の違反をして検挙された場合、反則金5000円を納付すれば、その違反に関する手続きは完了します。また自転車は運転免許が必要な乗り物ではないため、違反点数が加算されることもありません。
しかし、今回は嘘の申告であったものの、最近は実際に自転車の青切符制度を悪用してお金をだまし取る事案が相次いで発生しており、自転車ユーザーは注意しなければなりません。
これまでの事例を挙げると、今年4月4日には広島県呉市において、高校生が自転車で走行していた際、50代くらいの男から「法律が変わって手信号をしないといけない。違反だから2000円を支払う必要がある」などと言われ、その場でお金をだまし取られる事案が発生しました。
さらに4月12日には栃木県小山市で、40代の男性が乗用車に乗った2人組の男から「信号無視の違反で罰金1万5000円ね。今払わないと捕まるからね」などと声をかけられ、詐欺被害にあったケースもありました。
加えて4月14日には、鹿児島県日置市において高校生が自転車で登校中、警察官を名乗る男2人に呼び止められたうえ、「手信号をしていないから違反。振り込みだと利息がつくから今払った方がいい」とうながされ、現金6000円をだまし取られる事案も起きています。
このような詐欺事案に対して警察は「警察官が取り締まりの場で反則金を徴収することはありません。異変を感じた場合は、その場で支払わずに110番通報をするなど、警察にご相談ください」と呼びかけています。
ちなみに自転車の交通違反の反則金は最も高額なもので「携帯電話使用等(保持)」の1万2000円であり、それ以上に高額な反則金を求められた場合も詐欺を疑うべきといえるでしょう。
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自転車の青切符制度を悪用した詐欺事件に関しては、特に中高生といった若い世代をねらった犯行も少なくありません。
各家庭で「反則金は郵便局や銀行などの金融機関で納付するもので、現場では徴収しない」ということや「不安に思ったら警察や保護者に連絡する」ことなどを共有しておくと良いでしょう。
また警察や保護者だけでなく、周囲の大人が子どもを見守る意識を持つことも重要です。
Writer: 元警察官はる
2022年4月からウェブライターとして活動を開始。元警察官の経歴を活かし、ニュースで話題となっている交通事件や交通違反、運転免許制度に関する解説など、法律・安全分野の記事を中心に執筆しています。難しい法律や制度をやさしく伝え、読者にとって分かりやすい記事の執筆を心がけています。









































