中古車をより安く、安全に買うために抑えておくべきポイントとコツを解説

新車よりも安価に購入できることが中古車の大きなメリットですが、中古車を“より安く”買うためにはどんな点に気をつければよいのでしょうか。本記事では、安い代わりに耐久性や燃費性能が気になってしまう中古車購入でチェックすべきポイントと合わせて解説します。

[目次(もくじ)]

中古車を「より安く」かつ「安心・安全」に買うためには

　中古車は新車より断然安く買えてお得ですが、その一方で、耐久性や安全性に問題はないかなという不安も多いのではないでしょうか。

　業者を通じて購入しても、いざ乗ってみたら途中でエンストした、いきなり動かなくなったなんてことも少なくありません。もしも高速道路でこんな事態が起こったら泣きたくなるものです。

　そんなトラブルを避けるためにも、“安心で安全な”中古車を“より安く”お得に手に入れるポイントとコツを知っておきましょう。

　安心して中古車を買うためにはメーカーや車種、製造年など表面的な情報だけではなく、そのクルマ特有の情報をしっかりチェックしなくてはなりません。

　特に重要なチェックポイントは「走行距離」と「修理歴」です。

　当然ながら走行距離が長くなるほどクルマは疲弊しており、修理歴の内容によっては故障やトラブルを起こすリスクが高くなるため、信頼できない業者では走行距離や修理歴をごまかすケースもあります。

　また、未熟な業者では高値で売りたい売主が走行距離や修理歴を偽っているのを見抜けずに買い取ってしまい、誤った情報のまま販売されているケースもあるので注意しましょう。

　中古車購入には、新車購入時にもかかる「自賠責保険」や「自動車税」などの公的な費用のほか、中古車販売業者に支払うさまざまな費用がかかります。

　また、「検査登録手続き代行費用」や「車庫証明手続き代行費用」、「納車費用」、下取りしてもらうためには「下取車手続き代行費用」なども発生します。

　公的費用以外の各種費用は業者によって異なることが多いので、中古車をより安く買うためには本体価格だけでなく、各種費用を含めたトータル費用を意識しなくてはなりません。

　トータル費用で比べるためには、複数業者から見積もりをとって、費用の内訳を細かくチェックし、比較することが大切です。

　当然ですが、中古車を購入した後にはガソリン代などのランニングコストがかかります。

　新車でも同じようにかかるために中古車購入ではおろそかにされがちなのですが、古いモデルの中古車を購入した場合、燃費性能が悪くガソリン代が新車よりかさんでしまい、結果として新車購入よりも高くつくおそれもあります。

　また、思わぬトラブルや故障が生じて修理が必要となれば、修理費用もかさんでしまうので注意しなくてはなりません。

　新車では手を出しづらい燃費の良いエコカーや走行距離が長すぎず、修理歴のなく整備が行き届いた中古車を選ぶことで、中長期的なトータル費用を抑えることがきるのです。

　買いたい車種が定まっていても、中古車は新車とはちがって在庫ごとに車両条件や購入プラン、トータルコストが大きく異なります。

　そのため、新車購入よりも在庫ごとの比較が重要な意味を持つのです。

　まず本体価格については、人気度や需要と供給のバランスによってその時々の相場があるので、インターネットを駆使して適正価格の目安を調べましょう。

　大手の中古車検索サイトや中古車販売業者のWebサイトなど、同じ車種が複数掲載されているサイトをはじめ、地元の中古車店の価格を確認することで調べることができます。

　車両価格以外の諸費用に関しては、業者やサービスごとに呼称や表記が異なるので注意が必要です。

　複数サイトを横断して比較する場合には、同じ項目をサイトごとにどう呼んで（表記して）いるのかを確認し、Excelなどにまとめておくと正しく比較することができるのでおすすめです。

　チェックするポイントがまとまったら、検討している在庫の車両情報、諸費用を並べて比較し、トータルコストが安く済むものをさがすことで、もっともお得に買えるクルマを見つけることができます。

　ただし安いからといってすぐに飛びつかず、「安い理由はどこにあるのか」を意識して、走行距離や修理歴、年式や燃費までしっかりチェックすることが大切です。

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