さて、発表会の冒頭で星野副社長が「日産自動車は2020年、魅力溢れる『ニッサン　インテリジェント　モビリティ』を各セグメントに投入します」と語っていましたが、その第1弾となるのが他でもないこの新型ルークスです。

　日産といえば、2017年にセレナから搭載した先進の運転支援技術「プロパイロット」が代名詞的存在となっており、今回は新たにミリ波レーダーを採用してさらに進化した「プロパイロット」を搭載。より遠くの先行車の状況を把握することで、スムーズな制御で渋滞から高速道路までのアクセル・ブレーキ・ステアリング操作をサポートします。

　そのほか、全方位の先進安全技術を搭載するなかで、軽自動車初となったのが「インテリジェントFCW（前方衝突予測警報）」です。これは前方を走行する2台前の車両を検知して、急な減速などによって自車の回避操作が必要と判断した場合に、警報でドライバーに注意を促すもの。

　また、対向車がいてもハイビームを維持したまま走行できる「アダプティブLEDヘッドライトシステム」は、もしもの事故の際に自動で警察や救急に通報してくれたり、あおり運転や急病などの際に手動でオペレーターに助けを求めたりできる「SOSコール」もハイウェイスターシリーズに標準装備するなど、どんな時でも安心して出かけられるクルマになっていると感じました。

　開発責任者の齋藤雄之さんにお話を伺うと、新型ルークスは「ミニバンと軽自動車の両立」を目指したといいます。

　ミニバンのユーザーが求める、多彩なアレンジが可能となる広い室内や、自転車などの大荷物までラクに積める荷室、高い安全性能などを実現しながら、運転しやすいサイズやランニングコストの手軽さなど、軽自動車の良さもキープ。

　筆者（まるも亜希子）が個人的に先代のお気に入り機能だった「ナノイー搭載リヤシーリングファン」も、さらにパワーアップして、インテリアにも自然に馴染むように設置しましたと答えてくれました。

　これがあると、暑がりの子供が座る後席にも素早くエアコンの風が届き、家族みんなが快適な空間を保ちやすくなります。

　ボディカラーについてもツートーン5色、モノトーン12色と豊富に揃い、選ぶ楽しさも広がった新型ルークス。価格は141万5700円から206万6900円となり、2020年3月19日から発売開始です。

　パワートレーンはデイズで好評の自然吸気エンジンとターボエンジンの2種類を設定。どちらもマイルドハイブリッド「S-HYBRID」が組み合わされ、ルークスに合わせたセッティングを施したとのこと。

　試乗するのが今から待ち遠しい1台です！

［Text：まるも亜希子　Photo：小林岳夫］

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