スーパーGT第3戦 SUZUKA、「NSX GT3」決勝レースはタイヤ無交換作戦(その3)[PR]

5月20日(日)、スーパーGT 第3戦 「SUZUKA 300KM FAN FESTIVAL」の決勝レースが鈴鹿サーキットで開催されました。今年の鈴鹿は伝統の「鈴鹿1000km」が10時間耐久レースへと移行し、スーパーGTとしてはレギュラー的な距離のレースとなる300キロ、52周で争われました。

ゴムが固いミディアム・ハードでタイヤ無交換作戦へ

 5月20日(日)、スーパーGT 第3戦 「SUZUKA 300KM FAN FESTIVAL」の決勝レースが鈴鹿サーキットで開催されました。今年の鈴鹿は伝統の「鈴鹿1000km」が10時間耐久レースへと移行し、スーパーGTとしてはレギュラー的な距離のレースとなる300キロ、52周で争われました。

スーパーGT 第3戦 SUZUKA決勝「♯34 Modulo KENWOOD NSX GT3」

 土曜日の予選で見事にQ1を突破した「♯34 Modulo KENWOOD NSX GT3」は、10番グリッドからレースをスタート。第一スティントのドライバーは、エースである道上龍選手が務めました。

 ポールポジションからスタートした「♯96 K-tunes RC F GT3」(新田守男)は早い段階から独走態勢を築き上げましたが、2位以下はややペースを落とした状態でレースは始まりました。

「♯34 Modulo KENWOOD NSX GT3」も同様に、トップから1~1.5秒落としたペースで序盤を周回していました。しかしこれには、理由がありました。有力チームの多くは「タイヤ無交換作戦」を実行しようとしていたのです。

 これは競争が激化しているスーパーGTで、ポピュラーな戦術です。スーパーGTではタイヤ交換をする際、ふたりのメカニックしか作業に携われません。なおかつ給油中にはマシンへ触れることはできないルールになっています。

 よってタイヤ交換をしないでピットアウトすれば、大幅にピット滞在時間を短縮できるのです。

「NSX GT3」は現状、スーパーGTを走るマシンの中では燃費がよくないマシンです。つまりいったんピットに入ると、その給油時間が長くかかってしまいます。これを踏まえてチームと道上選手は、タイヤ無交換を視野に入れながら、第一スティントを走っていたのでした。

 でも300キロも走るレースで、タイヤはもつのでしょうか?

 予選でNSX GT3にマッチングしたタイヤはミディアム・ハードと、想定したタイヤ(ミディアム)よりゴムが固めでした。よってこれをいたわりながら走ることができれば、タイヤ無交換の可能性があると考えたのです。

 そして第一スティントを走りながら道上選手は、今回NSX GT3が無交換で走りきれると判断しました。

 しかしここで、予想外の事態が起こりました。GT300クラスが13周を消化したところで一台のGT500クラスのマシンが単独スピンを喫し、コース上にわずかにはみ出してストップ。これを回収するために、セーフティカーが導入されたのです。

スーパーGT 第3戦 SUZUKA決勝の様子を写真で見る

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