個性が光る!「ノートAUTECH」 コンパクトカーの中に”らしさ”を ライバルと何が違うのか [PR]
コンパクトサイズで燃費/安全/コスパをクリアした上に、上級車譲りの高級感を備えたこだわりモデル、そんなわがままを叶えてくれるモデルが、大ヒット中の日産ノートにラインアップされる「ノートAUTECH(オーテック)」です。
わがままな人も満足できる”小さな高級車”「ノートAUTECH」とは
一般的にこれまで大きなモデルに乗っていた人は小さいモデルへの乗り換えを躊躇するケースが多いと聞きます。扱いやすさや経済性などのメリットを感じる一方で、小さいクルマ特有の“格下感”を嫌っているからでしょう。理想はコンパクトサイズで燃費/安全/コスパをクリアした上に、上級車譲りの高級感を備えたこだわりモデルがあると嬉しいのですが、そんなわがままを叶えるモデルがあるのか? そんな一台が大ヒット中の日産ノートにラインアップされる裏メニューの一つであるのが「AUTECH(オーテック)」です。
モータースポーツ直系で直接的にパフォーマンスをアピールする「NISMO」に対して「AUTECH」はプレミアム感の高いクラフトマンシップを感じさせる仕立てが特長で、例えるならば「小さな高級車」といえます。
実はベースとなるノートの最上級グレードには、かつて日産にラインアップされていたローレルのグレード「メダリスト」の名が継承されたグレードが用意されています。「AUTECHとコンセプトが被るのでは?」と思う人もいると思いますが、一口に高級と言っても各々の世界観は全く異なります。
メダリストはエクスエリアにフロントのメッキバンパーロアグリルや専用エンブレムを採用。インテリアはブラウンのステアリング&ホワイトのレザーシートといった専用アイテムを用意し、そのコーディネイトは高級感を演出するものです。エクステリアは他グレードとの差も少ないので、ノートの豪華仕様というわけです。
対するAUTECHはエクステリアに専用フロントグリル(ドット柄)とメタル調フィニッシュをプラスしたフロント/リアバンパー&ドアミラー、専用アルミホイール(切削光輝)の採用に加えて、AUTECH専用カラー「オーロラフレアブルーパール」を設定。初期受注で4割を超える人気カラーで、オーテックのプレミアムスポーティの根幹にある「信頼」、「誠実」を連想させるのと当時にオーテックジャパン創業の地である湘南の「海」と「空」をイメージしたボディカラーなのです。
インテリアはブラックのモノトーンにブルーをプラスした専用コーディネイトで、縫製パターンをレトロなイメージをプラスさせる縦基調に変更したシート表皮、センタークラスターサイドやパワーウインドウスイッチなどのシルバーフィニッシャーなどを採用しています。
内外装ともに決して大きな変更ではありませんが、細部にこだわってデザインされたアイテム達により、煌びやかだけどクールで嫌みのない高級感が備わっており、ノーマルとは明らかに違う世界観に仕上がっています。
「ノートAUTECH」は国産コンパクトモデルの中で「孤高の存在」
他のメーカーのモデルだと、マツダ デミオがノートAUTECHに最も近いライバルだと思います。ハッチバックの王道的パッケージングにセンスと仕立てのいい内外装、基本性能にこだわった走り、コンパクトクラスでは数少ないディーゼルターボ搭載と、こちらもノートAUTECHに負けない独自の個性を備えたモデルになります。
ただ、ノートAUTECHのe-POWER車には「SPORTS SPEC」と言う引出しも用意されています。ノーマルに対してボディ補強(フロントクロスバー、フロント&リアサスペンションメンバーステー、センタートンネルステー、テールクロスバー)、専用16インチアルミホイール(切削光輝)+195/55R16タイヤ(ヨコハマDNA S.drive)、専用チューニングのサスペンション&電動パワーステアリングを採用することで、しなやかシットリ系ながらも狙ったラインを外さない「大人スポーツ」の走り。また、パワートレインも専用VCMでEV特性をより活かしたセットに変更されています。
これらの変更点はすでに発売されている「ノートe-POWER NISMO」と同じです。これは単なる共用化ではなく、「いい物が開発できたので両ブランドで使いましょう」と言う考え方になります。つまり、ノートAUTECHの本拠地は一般道ですがサーキットも許容する走りの実力を備えているのです。
一方、デミオはあくまでも一般道の気持ち良さにこだわった素直なハンドリングと1.5Lディーゼルターボのトルクフルな特性を活かして走る「小さなGT」的なキャラククターで、その性格はノートAUTECHとは似て非なる物。正直、どちらが良いかを比べるのは難しいのですが、強いて言えば従来のクルマの延長線上にあるデミオに対して、ノートAUTECHのほうが未来を感じるかな…と!? また、ホンダ フィットに15XL、トヨタ ヴィッツAmieなどにもプレミアムや上質をアピールするグレードが用意されていますが、ノートAUTECHほどの個性があるかと言うと残念ながらNOです。
これらから解るように、ノートAUTECHは国産コンパクトモデルの中で「孤高の存在」と言えるキャラクターのモデルと言ってもいいかもしれません。
Writer: 山本シンヤ
自動車メーカー商品企画、チューニングメーカー開発を経て、自動車メディアの世界に転職。2013年に独立し、「造り手」と「使い手」の両方の想いを伝えるために「自動車研究家」を名乗って活動中。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。