今や、ドラマやスポーツ中継などを動画配信サイトで見る人も多いことでしょう。サブスクも浸透し、移動中の有効な時間の使い方として、動画視聴に時間を費やす人も見受けられます。それはクルマでの移動中も例外ではないようです。

　動画配信サイトはYouTubeを筆頭にいくつもありますが、自動車アフターパーツ総合メーカーのデータシステムは2025年7月23日、車内で5つもの動画アプリを視聴できるアイテムをリリースしました！

　その名も「カーエンターテイメントアダプター U2KIT（品番：CEA950）」。YouTubeのほかPrime Video、Netflix、U-NEXT、ABEMAの各動画アプリがあらかじめインストールされています。

　有名どころの動画配信サイトが網羅されており、移動中の楽しみが増えることは間違いないでしょう。ただし、運転中に運転者が画面を注視したり、機器を操作したりすることは、道路交通法に違反しますので、運転中は同乗者のみの視聴用にしてください。

　なお、PrimeVideo、Netflix、U-NEXTは別途、各サービスへの加入が必要です。

「U2KIT」は、純正ナビやディスプレイオーディオが搭載されたクルマの通信用USBポートにつないで、スマホのテザリングや車載Wi-Fiを使用することでインターネットに接続します。これにより、車載ディスプレイで動画や音楽が楽しめるようになります。

　本製品は通電すると、本体のLEDインジケーターが赤色から青色に変化。起動画面を経て、ディスプレイにはホーム画面が表示されます。なお、初めて起動するときは60～90秒ほど時間を要するとのことです。

　ホーム画面では、左3分の1ほどに「再生中の楽曲」が、残る3分の2ほどに「各アプリのショートカット」、最も右側にはナビゲーションバーが表示されます。

　操作は車載ディスプレイに準じたタッチパネル方式で、指を使って直感的に操作が可能です。また、表示されるアプリの位置は任意の場所に置き換え可能です。

「U2KIT」はスマホとBluetoothで接続（ペアリング）することもできます。

「BT電話」「BTミュージック」の2つのアプリが使用でき、車内での通話、スマホに保存した音楽ファイルの再生が可能です。

　また、有線接続のみに対応するバージョンのApple CarPlayやAndroid Autoも、「U2KIT」を介すことでワイヤレス化を実現できます。これによりスペースが限られる車内で、ディスプレイとスマホをつなぐケーブルを引き回す煩わしさがなくなります。

　使い方は、Bluetoothでペアリングしたうえで「CarPlay」もしくは「Android Auto」のアプリを起動。こうすることで、クルマの車載ディスプレイがあたかも自身のスマホと同じようになり、動画などの再生だけでなく、地図やニュース、メッセージなどさまざまなアプリを使えるようになります。

　ただし「CarPlay」「Android Auto」使用中は、前出の「BT電話」「BTミュージック」は使用できません。

　ほかにも、「U2KIT」本体のUSBポートへUSBメモリやカードリーダーなどを挿入することで、それらに保存している動画や音楽ファイルを再生できます。

※すべてのCarPlay搭載車での動作は保証されておらず、特に輸入車は保証対象外です

　気になる「U2KIT」の価格は、2万2000円（消費税込み）。行楽中の渋滞時も、YouTubeや定番アプリで、同乗のパートナーやお子さんたちを退屈させません。