大阪に本社を置くホイールメーカー「RAYS（レイズ）」が誇るホイールブランドのひとつ「VOLK RACING（ボルクレーシング）」は、レーシング直系の技術を注いだ鍛造スポーツホイールの最高峰ブランドとして、多くのクルマ好きの羨望（せんぼう）の的となっているのはご存じの通りです。

　そんなVOLK RACINGの中でもこの先10年を戦うことができる軽量・高剛性ホイールとして誕生し、新たな定番となりつつあるのが「ZE40（ゼットイーヨンマル）」で、ホイールにかかる応力を理想的に分散させることができる10スポークのデザインは剛性も高く見た目も上質で、機能美あふれるデザインが人気のホイールです。

　スポーツホイールの最高峰であるZE40の設計思想を受け継ぎ、新たに最強の4×4ホイールを目指して新造されたのが、今回紹介するVOLK RACING「ZE40X（ゼットイーヨンマルエックス）」です。

　ZE40XはZE40のアイデンティティーでもある細身のスポークはそのままに、オフロードシーンを想起させる独創的なセンターパートを組み合わせたスタイルが特徴で、高性能化と重量増が目覚ましい近年のハイパフォーマンス4×4にマッチする性能を持ち合わせたホイールになります。

　センターパートにはRAYSの特許技術であるA.M.T.（ADVANCED MACHINING TECHNOLOGY）によって切削されたロゴが備わっており、見た目の美観とアクセント、そして所有欲も満たしてくれるのがうれしいポイントです。

　細身でありながら高荷重に対応する縦断面に最適化されたスポークと、特徴的なセンターパートの裏側は強度や剛性を付与する形状に最適な肉抜きがされていますが、そこからさらにマシニング加工で減肉するこだわりぶりは、レース直系であるVOLK RACINGの名に恥じないものです。

　高剛性な鍛造ホイールであるZE40Xですが、貨物車用ホイールの規格にも対応するJWL-T規格をクリアしているのはもちろんのこと、それよりも厳しく定めたRAYS独自基準のJWL-T +R スペック2もクリアしているため、車重があるSUVだけでなく、大柄なボディを持つトヨタ ハイラックスや三菱 トライトンといったピックアップトラックに装着することも可能という点も特筆すべき点と言えるでしょう。

　そしてVOLK RACINGブランドを語る上で外すことのできない伝統あるホイール、TE37（ティーイーサンナナ）にもSUVやピックアップトラックなどにマッチするモデルが用意されています。

　それが「TE37XT（ティーイーサンナナエックスティー）」で、もともとSUV向けにリリースされていたTE37Xのデザインを継承しつつ、近年人気の高まっているピックアップトラックにも対応する“T”の符号が与えられたものとなります。

　このTは当然ながらトラックのTを表しており、ZE40Xと同じく貨物車用ホイールのJWL-T規格とRAYS独自基準のJWL-T +R スペック2を余裕でクリアする性能を持ち合わせています。

　TE37XTは永遠の定番であるTE37の6本スポークのデザインを踏襲しつつ、リム部分にマシニング処理とA.M.T.によるマシニングロゴを刻むことで存在感をさらにプラス。そして力強さを感じる深リム形状になっていることで、クルマの足元に実際のホイールサイズ以上の迫力を与えてくれるのも魅力的です。

　今回ご紹介したZE40XとTE37XTは、近年注目度が高まっているアジアクロスカントリーラリー（AXCR）に参戦し、勝つために開発されたというバックグラウンドを持っているため、レーシング直系のVOLK RACINGブランドにピッタリのもの。

　アジアクロスカントリーラリーでは参戦している車両が今回紹介したホイールを実際に履いているため、あなたの愛車にもラリースペックのホイールが装着できるということになります。

「ホンモノ」だけが放つ圧倒的な存在感と機能美、そして性能を兼ね備えるZE40XとTE37XTを、あなたの愛車にも合わせてみてはいかがでしょうか。