一方のSU5000 maxは、ZEETEXブランドにおける最新のハイグレードシリーズとして開発された、SUV向けのタイヤです。

　4本のワイドな縦溝を配したトレッドパターンは、これまたウェットグリップも見るからに高そうです。接地面をしっかりと確保して走行安定性を高めるとともに、燃費性能を向上させるためのアイデアも盛り込まれています。

　さらには、優れた静粛性と乗り心地を実現するための、革新的でユニークなスリットが配置されているのも特徴です。これらによりSUVやクロスオーバーでも高い運動性能を発揮し、プレミアムな走りを演出するとしています。

　また、HP5000 maxと同様にこちらのタイヤも驚きの価格を実現しています。

　今回レクサスNXに装着したSU5000 maxは245／50R20というかなり迫力のあるタイヤサイズですが、なんと送料税込で1万3,860円（※）という価格。これは、メジャーブランドが展開するSUV向けタイヤの約1／3程度の価格なのです。

※2022年12月現在の価格です

　実際に、ドライブフィールは上々です。ワインディングロードでもSUVにありがちな重心の高さやバネ下の重さをあまり意識させることはなく、姿勢を乱すこともなくスイスイと意のままにコーナリングできてしまうので、狙ったラインを正確にトレースしていけます。

　それでいて乗り心地も快適性も十分に確保されていて、何もストレスを感じることもなく、とても気持ちよく走れます。

　その中でも特筆したいのは、高速道路を走った時の直進安定性能と、レーンチェンジをした時のおさまりの良さです。

　実際にタイヤを触ってみると比較的柔らかいコンパウンドが使われていたため、乗り心地と静粛性能に特化したタイヤなのかと思ってしまったのですが、ハンドルに手を添えているだけでまっすぐ走る車体の安定感と、ハンドルの切り初めからリニアに反応してくれるスポーティな特性に驚きました。

　SUV向けタイヤというと硬いコンパウンドを使ってハンドリング性能を高めているものも多く見受けられるところですが、SU5000 maxでは静かで乗り心地が良いコンパウンドを使いながらも腰砕けになってしまうようなこともなく、全体的に非常に高いパフォーマンスが実現できていると思いました。

　今回は、一般道路、高速道路、ワインディング路と3種類の道でHP5000 maxとSU5000 maxを試しましたが、どちらのタイヤも乗りやすく快適で、走りの仕上がりもなかなかのものでした。

　上述したように、「輸入タイヤには不安がある」と思っている方にも、ZEETEXのHP5000 maxとSU5000 maxは自信を持っておすすめできるタイヤだと断言いたします。

　輸入タイヤは初めてという方でも、安心して購入いただいてよいでしょう。

（※）2022年12月現在の価格です