国内外で人気のレース「スーパーGT」とは? タイでも熱狂を巻き起こした戦いぶりに迫る【PR】
異国の地で34号車 NSX GT3はどんな戦いを見せたのか
そして決勝レースが行われた翌6月30日は、前日よりさらに気温が上昇。レースのスタート進行が始まるころに気温はピークを迎え、グリッド上は立っているだけでも汗が噴き出すような状況に。
そんななかでも、スタート直前までメカニックたちがマシン(34号車 NSX GT3)を調整する姿が見られました。
15時の定刻に、全66周の決勝レースがスタート。日差しはやや落ちついたものの、気温32度、路面温度48度という真夏のコンディションで、マシンやタイヤへの負荷は厳しいことが予想され、いかにタイヤの消耗をコントロールするかが焦点となりました。
34号車 NSX GT3のスタートドライバーは道上選手。マシンのハンドリングは予選の時点から改善を見せたものの、ブレーキの課題は依然として残っており、5周を走り終えた時点でブレーキが熱を持って効きにくくなるフェード現象が現れてしまいます。
チャーン・インターナショナル・サーキットは、コーナーへの進入で順位が入れ替わるブレーキング勝負のレイアウトであるため、ブレーキに問題を抱える34号車 NSX GT3は苦しい戦いを強いられました。
それでも、NSX GT3の武器であるストレートスピードの速さを活かして順位をキープし、トップが30周目を迎えた時点でピットイン。大津選手にマシンを託します。
大津選手もマシンを労わりながら懸命に走っていくなか、3台のGT500車両が接触・クラッシュしたことで、セーフティカーが出動。6周に渡って先導走行が行われたあと、レースが再開されました。
終盤になると、燃料が減ってきたことで車両が軽くなりアンダーステア傾向が減少したのか、大津選手はペースアップ。
前を走るマシンを猛追するものの、11位でチェッカーフラッグを受けました。ゴール後に他のマシンにペナルティが課せられたことで、正式結果は10位。チームに貴重なポイントをもたらしました。
レース後のインタビューでは、道上選手・大津選手ともに「ブレーキが厳しかった」とコメントし、もどかしさを感じさせました。
次戦の第5戦からは舞台を日本へ戻し、8月3日から4日に富士スピードウェイでレースがおこなわれます。
富士スピードウェイにおいても、タイと変わらないほどの気温や路面温度が予想され、しかも500マイル(約800キロ)という長丁場となるだけに、これまでとは違った戦い方も必要となりそうです。
課題となったブレーキに関して、次戦では耐久性重視のブレーキパッドを使用予定とのことで、次戦こそ今季初となる34号車 NSX GT3の表彰台、そして初優勝への期待がかかります。
●Modulo 2019 SUPER GT Round 4 Chang SUPER GT RACE 決勝ダイジェスト
https://youtu.be/1T9wKqYtgFI
●Modulo 2019 SUPER GT Round 4 Chang SUPER GT RACE 予選ダイジェス
https://youtu.be/jn1qWMTTDO0