国内外で人気のレース「スーパーGT」とは? タイでも熱狂を巻き起こした戦いぶりに迫る【PR】

国内最高峰のレースシリーズ「スーパーGT」は、国内外のマシン・ドライバーが参戦していることで知られるほか、海外のサーキットでもレースが開催されます。いったい、どんなレースが繰り広げられているのでしょうか。

海外でも開催される国内最高峰レース「スーパーGT」とは?

 数ある日本国内のモータースポーツにおいて、最高峰と位置付けられるレースはふたつあります。市販車に近い形のマシン(通称:ハコ車両)で争われる「スーパーGT」と、F1に代表されるシングルシーターの頂点「スーパーフォーミュラ」です。

 スーパーGTは、かつての「全日本GT選手権(以下、JGTC)」をルーツに持つレースで、現在の名称となったのは2005年のこと。国内外のマシン・ドライバーが参戦して盛り上がりを見せる「スーパーGT」は、どんなレースシリーズなのでしょうか。

スーパーGT第4戦を戦う「34号車 Modulo KENWOOD NSX GT3」

 スーパーGTは「GT500」と「GT300」という異なる規格のマシンが同時に走行する「混走方式」のレースであることが最大の特徴です。

 速度域の高いGT500クラスには、ホンダ/レクサス/日産の3メーカーが参戦。レーシングチームは3メーカーいずれかのマシンを用いて参戦しており、全15チームがエントリーしています。

 いっぽうのGT300クラスは、メーカーの支援を受けないプライベートチームがほとんどです。「GT3」と呼ばれる、FIA(国際自動車連盟)規格の市販レーシングカーを使用するチームが増えていることから、国内外の自動車メーカーの車両が幅広く参戦しており、バラエティ豊かなマシンたちが激しいバトルを繰り広げることも大きな魅力となっています。

 そのGT300クラスに、昨年2018年から参戦しているのが「Modulo Drago CORSE」です。

 ホンダのエースドライバーとして長年にわたって活躍している、道上龍選手がチーム代表兼ドライバーを務めており、期待の若手ドライバーである大津弘樹選手とコンビを組んで参戦しています。

 マシンは「34号車 Modulo KENWOOD NSX GT3(以下、34号車 NSX GT3)」で、参戦初年度である2018年は3位表彰台を1度獲得するなど、シーズン後半に向けて活躍を見せました。2019年シーズンはマシンがアップデートキットを組み込んだ「NSX GT3 Evo」へと進化し、待望の初優勝に期待がかかります。

 スーパーGTは全8戦で争われていますが、戦闘力アップを果たした34号車 NSX GT3は、タイヤとのマッチングや決勝レース中のアクシデントなども重なった結果、2019年の第3戦までは9位、26位、7位という結果となっています。

 そんななかで、Modulo Drago CORSEは今季初の表彰台、そしてチーム創設後初の優勝を目指して、第4戦の舞台であるタイへ乗り込みました。

 冒頭においてスーパーGTのことを「国内最高峰」のレースと紹介しましたが、スーパーGTは前身となるJGTCの時代より海外でのレースをスケジュールに含んでいて、以前はマレーシアの「セパンサーキット」にて、そして2014年からはタイ・ブリーラム県の「チャーン・インターナショナル・サーキット」でレースがおこなわれています。

 チャーン・インターナショナル・サーキットは、タイ北東部に位置し、バンコクからは飛行機で約1時間。クルマ(バス)なら約6時間という距離にあります。

 今年で6度目のスーパーGT開催を迎えるチャーン・インターナショナル・サーキットは、じつはホンダ勢にとって相性が良いサーキットとはいえません。

 というのも過去5回の開催のうち、GT500クラスにおける優勝回数はレクサスが4回、日産が1回。ホンダ勢は2016年に2位表彰台を獲得したのが最高順位で、まだ優勝は1度もありません。

 GT300クラスにおいても、2018年より参戦したNSX GT3にとっては、表彰台も未経験。ドライバーの背後にエンジンを搭載する、ミッドシップ・レイアウトというNSXならではの特徴が灼熱のタイには向かないのか、あるいは他にも要因があるのかもしれません。

 とはいえModulo Drago CORSEは昨年の経験も踏まえ、万全の体制でレースに挑みました。

 2019年6月29日に行われた予選において、34号車 NSX GT3のQ1は道上選手が担当。想定より上昇した気温や路面温度の影響も大きいのか、公式練習の段階からマシンはアンダーステア傾向が強く、さらにABSのフィーリングにも課題を抱えているようです。

 それでも1分33秒680を記録しQ2に進出すると、マシンを託された大津選手は1分33秒023をマーク。GT300クラスの予選11番手から決勝レースに挑みます。

 なお、GT500クラスの「64号車 Modulo Epson NSX-GT」は、クラス内で予選14番手からのスタートとなりました。

熾烈な「スーパーGT」の様子を写真で見る(33枚)

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