スーパーGT決勝で「NSX GT3」はどんな走りを見せたのか 大勢の家族連れが訪れた第2戦「FUJI 500KM」 [PR]

スーパーGT 300クラスに参戦している34号車「Modulo Drago CORSE」は、前日の予選結果から12番手グリッドを獲得。チームはスタートドライバーに、今年がスーパーGTデビューイヤーとなる大津弘樹選手を抜擢しました。この期待に応えるかのように大津選手は素晴らしい走りを披露します。

前日の悪天候が嘘のような快晴での決勝レース

 ゴールデンウィークも終盤に突入する5月4日(金)、スーパーGT 第2戦となる「FUJI 500KM RACE」決勝レースが行われました。

富士スピードウェイを走る34号車「Modulo Drago CORSE NSX GT3」

 GT300クラスに参戦している34号車「Modulo Drago CORSE」は、前日の予選結果から12番手グリッドを獲得。チームはスタートドライバーに、今年がスーパーGTデビューイヤーとなる大津弘樹選手を抜擢しました。

 この期待に応えるかのように大津選手は素晴らしい走りを披露します。オープニングラップからその順位を着実に上げ続け、タイムもトップ集団と遜色ない1分38秒台を連発。そして6周目には7位のポジションを得て、これを36周目までキープしました。

 しかしルーティンのピットストップ時にトラブルは起こりました。タイヤ交換の際に左リアホイールが車輌側にうまくはまらず、大幅にタイムロスをしてしまったのです。

 そこで第2スティントを担当した道上選手は、マシンのハブ側に問題がないかを確かめながらマージンを取って序盤を走行しました。

 幸いにもマシンは無事で、ここから追い上げ開始かと思われましたが、まだNSX GT3にはひとつの弱点がありました。速さはある一方で燃費がライバルたちに比べ悪かったのです。

 そこで道上選手は燃費を意識したアクセル操作で闘いました。そしてさらにタイムを短縮すべく、フロントタイヤをいたわって走りました。

 その甲斐あって最終スティントは、リアタイヤのみを交換して作業時間を短縮することができました。また給油時間も短縮することができました。

 そして再び大津選手がステアリングを握り、19番手から追い上げを開始。途中周回遅れによるブルーフラッグが出るなど苦しい場面もありましたが、確実にその順位を上げて行きました。

 ちなみにブルーフラッグを提示された車輌は、トップ争いをするマシンの進路を塞いではいけないルールになっており、これによって走行ラインを外すなどをした場合、大きなタイムロスにつながることが多いのです。 

 最終的に大津選手は101ラップを走りきり、8位でゴール。第2戦にしてチームは初完走を果たし、ドライバーズポイント3点、チームポイント6点を獲得しました。

34号車「Modulo Drago CORSE NSX GT3」と左から道上龍選手と大津弘樹選手

●決勝レースを終えたチームのコメント

 チョン・ヨンフン監督

「チームとしては初めての500kmというレースを、なんとか終えることができました。道上選手にはハードコンパウンドのタイヤで走ってもらう苦労もありましたし、トラブルのことも含めて、次戦の鈴鹿ではこれらを改善できればと思います」

 道上 龍選手

「NSX GT3は全開で走らせると燃費があまり良いとは言えないので、自分のスティントはかなり燃費を意識した走りになりました。またフロントタイヤは交換しないプランだったので、タイヤを痛めないように走らせるのも難しかったです。しかしピット時間が短縮できた上で、大津のスティントでは速さも見せられたので、良かったです。鈴鹿はテストがあまり良くなかったのですが、今回のデータを活かすことでよい走りができるようにしたいですね」

 大津弘樹選手

「決勝を走るのは初めてだったので、スタート前は緊張していました(笑)。また第1スティント前半で無線が途切れてしまったりして、燃費状況をチームに伝えられなかったので心配でしたが、道上さんがカバーしてくれました。とても学ぶことが多いレースだったと思います」

【了】

2018 スーパーGT第2戦 富士(10枚)

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Writer: 山田弘樹(モータージャーナリスト)

自動車雑誌「Tipo」の副編集長を経てフリーランスに。レース活動の経験を活かし、モータージャーナリストとして執筆中。並行してスーパーGTなどのレースレポートや、ドライビングスクールでの講師も行う。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。A.J.A.J.(日本自動車ジャーナリスト協会)会員。

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