〈PR〉2018スーパーGT開幕戦 GT300前年王者も「Q1」脱落と波乱の予選スタート
2018年のスーパーGTが4月7日(土)岡山国際サーキットで開幕。今季初の予選が始まりました。スーパーGTの予選は、タイムアタックの結果でのノックアウト方式を採っており、少しでも上位に食い込むため、参戦マシンの熾烈なデッドヒートが始まりました。
2018スーパーGT開幕戦(岡山)公式予選 GT300
2018年のスーパーGTが4月7日(土)、岡山国際サーキットで開幕しました。7日(土)予選、8日(日)に決勝レースという流れでスーパーGTは行われます。
早速、4月7日14:45からGT300クラス今季初の予選が始まりました。スーパーGTの予選はノックアウト方式を採っており、29台の参加車輌のうち、第1回目予選(Q1)を通過した上位14台がQ2に進出し、決勝レースにおける最終的なスターティンググリッド(レーススタート時の位置・順位)を決定します。
くるまのニュースでは、スーパーGTの中でも多彩な車種が参戦し人気のGT300クラスに、今年から参戦したレーシングチーム「Modulo Drago CORSE」の協力を得て、その魅力をお伝えしています。
cの予選Q1を担当したのは、若手である大津選手でした。コースシグナルがグリーンになると同時に各車一斉にコースへとなだれ込みましたが、ここで「#34 Modulo KENWOOD NSX GT3」はピットにステイ。路面状況が良くなる後半を狙って、想定周回数ギリギリを走りきる燃料を搭載したために、そうした作戦が採られました。これはフォーミュラレースなどでよく見られる闘い方です。
開始から5分を経過してコースへと躍り出た大津選手は、ここから徐々にタイヤを暖めにかかりました。そして計測4周目を終えたところで1分29秒050をマーク。しかし順位は下位に沈んだままであり、タイヤの発動にかなり時間を要することが予想されました。
そして翌周には1分26秒787をマークし17位へと順位をアップ。残り1分40を切った時点で、最後のアタックに望みをかけます。
こうして迎えた計測6周目。残りわずかに20秒というところで記録したタイムは、1分26秒505。その順位は当落線上である14位、土俵際ギリギリのところで34号車はこれを持ちこたえました。
しかし、ここで思わぬ伏兵が現れました。同じく最終アタックをかけていた「♯0 グッドスマイル 初音ミク AMG(谷口信輝選手)」が1分26秒316でこれを逆転。わずかに0.186秒というタイム差で、Modulo KENWOOD NSX GT3をはじき出したのです。
さらにその後にチェッカーを受けた♯55 ARTA BMW M6(ショーン・ウォーキンショー)が1分26秒307を叩きだし、前年度王者すらもがQ1脱落という、大波乱の展開で予選Q1は終了したのでした。
ちなみに予選Q2は、♯88 マネパ ランボルギーニGT3(ランボルギーニ・ウラカン)を駆るマルコ・マッペリ選手(ランボルギーニのワークスドライバー)が唯一33秒台に突入する1分33秒925というタイムを記録。スーパーGT初レースにしてポールポジションを獲得しました(パートナーは平峰一貴選手)。
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Writer: 山田弘樹(モータージャーナリスト)
自動車雑誌「Tipo」の副編集長を経てフリーランスに。レース活動の経験を活かし、モータージャーナリストとして執筆中。並行してスーパーGTなどのレースレポートや、ドライビングスクールでの講師も行う。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。A.J.A.J.(日本自動車ジャーナリスト協会)会員。