〈PR〉6000万円の「NSX」日本デビュー! スーパーGT 2018開幕で公式練習はじまる
2018年のスーパーGTが岡山国際サーキットで開幕しました。まず公式練習走行からイベントがスタート。スーパーGTは予選と決勝レースを2日間にわたって開催。公式練習走行は、朝9:00というとても早い時間から始まります。
国内最高峰レース「スーパーGT」2018シーズン開幕
4月7日(土)、2018年のスーパーGTが岡山国際サーキットで開幕しました。くるまのニュースでは、近年豊富な車種バリエーションと熾烈な闘いで人気を呼ぶGT300クラスを、「Modulo Drago CORSE」の協力を得て、その魅力をわかりやす解説していきます。
参戦車輌はFIA-GT3規格で作られたレーシングカー「HONDA NSX GT3」。ベースとなるホンダ新型「NSX」の価格は2370万円ですが、この「NSX GT3」は日本円で約6000万円というマシンになります。
ハンドルを握るドライバーは、かつてホンダのエースドライバーを務めた道上龍選手と、新進気鋭の若手ドライバーであり、道上選手を師と仰ぐ大津弘樹選手。このふたりとチームが、日本におけるNSX GT3のデビュー戦を飾ります。
スーパーGT、全ては公式練習走行から始まる
スーパーGTは予選と決勝レースを2日間にわたって開催します。
土曜日はまず公式練習走行からイベントがスタート。公式練習走行は、朝9:00というとても早い時間から始まります。今回は朝方から降り続いた雨は止んだものの、オフィシャルからは「ウェット宣言」が提示されて走行がスタートしました。
ウェット宣言とは、走行において「レインタイヤ」の使用を許可するためのアナウンスです。レインタイヤは、ウェット宣言が出た時しか使えないルールになっています。
スタートドライバーを務めたのはエースである道上選手。スリックタイヤを選んだ「♯34 Modulo KENWOOD NSX GT3(34号車)」は、11周目に1分27秒177と6番手のタイムを記録し、順調な滑り出しを見せました。
公式練習走行は各チームが、午後に始まる予選を見据えて様々なメニューをこなす時間帯。トータルで1時間45分(GT500の占有を含む)と一見長く見えるこの時間も、練習走行の限られたスーパーGTでは、とても貴重なものとなります。
練習走行で34号車は着実に周回を重ね、終盤に道上選手が1分26秒759をマーク。GT300クラス全体のタイムでも8番手と「NSX GT3」のデビューとしては上々のスタートを切ることができました。
これに対して道上選手は「路面コンディション自体はあまり良くなかったのですが、マシンのバランスは何ら変わることなく再現できました。途中雨が降ったりと状況が変わりやすい中でセッティングを変更するのは難しいので、持ち込みのセッティングがしっかり決まっていたことがよかったですね」
また大津選手も「道上選手のタイムを見ても良いタイムが出ていますし、自分のフィーリングとしてもマシンの状態は良かったです。決勝レースはまた別ですが、予選は戦えると思うので、がんばります!」と予選に向けて、フレッシュな意気込みを語ってくれました。
【了】
Writer: 山田弘樹(モータージャーナリスト)
自動車雑誌「Tipo」の副編集長を経てフリーランスに。レース活動の経験を活かし、モータージャーナリストとして執筆中。並行してスーパーGTなどのレースレポートや、ドライビングスクールでの講師も行う。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。A.J.A.J.(日本自動車ジャーナリスト協会)会員。