クルマの一大イベント「車検」 自分でやれば安いというのは本当か

クルマを維持するうえで、欠かせないのが「車検」。最近、「ユーザー車検」というユーザー自身で「車検」を通すことも少なくないようです。では、自分でやるのとお店でやってもらうのでは何が違うのでしょうか。

ユーザー車検と普通の車検の違い

「ユーザー車検」という言葉を聞いたことあるかと思います。言葉の通り、ユーザー自身が車検を通すことです。では、従来のディーラーや専門業者に依頼するのとでは、なにが違うのでしょうか。

車検はあくまでも基準に適しているかを判断するところ

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 車検を通す方法としては、「ユーザー車検」「業者車検」「ユーザー車検代行」という3つがあります。

 ユーザー車検は、ユーザー自身が車検の項目である『点検・整備』をおこない、運輸支局/検査登録事務所、(以下、陸事)にクルマを持ち込んで検査を受けることです。

 従来の業者車検は、ディーラーや販売店などにクルマを預け、『点検・整備』をした上で検査を済ませ、ユーザーにクルマを戻してくれることです。手間がかからないこともそうですが、プロがすべての作業をおこなってくれることに大きな差があります。

 そして、ユーザー車検代行はユーザー車検と業者車検の中間的な存在です。ユーザー自身が車検の項目である『点検・整備』をおこなうまでは同じですが、陸事にクルマを持ち込んで検査を受けるところを業者に代行してもらうことです。平日昼間にクルマを持ち込めないような人などは代行業者に頼むことが多いかもしれません。

ユーザー車検は条件が揃えばほぼパスできる

 ユーザー車検の『点検・整備』を専門知識の乏しいユーザー自身がやる是非はともかくとして、異音や油漏れがなく正常に動き、ランプ類の球切れのない状態であれば比較的簡単です。平日に休みをとって陸事に行き、手順さえ守ればだいたい車検を通すことができます。ユーザー車検のおおまかな流れは以下の通りです。

●ユーザー車検の手順
(1)ネットで検査予約をして指定日時に持ち込む
(2)陸事近くに必ずある『テスター屋』と呼ばれるところに寄って最終確認
(3)調整が難しいヘットライトの向きと前輪の向きをここで確認・調整
(4)陸事に出向き、検査書類を提出・受付を行い、検査ラインでクルマの検査をおこなう
(5)検査に合格すると新しい車検証を受領して終了

 実際にやってみると不具合のないクルマなら「こんなんでいいの?」と拍子抜けするほどあっけない検査です。ただし、車検はあくまで検査です。

 ブレーキは、規定まで効くかどうかを検査するだけなので、ブレーキパッドの摩耗までは見ません。エンジンオイルはドロドロで量が減っていても下に漏れていなければ合格です。だからこそ、陸事の検査の前か後にユーザー自身が行なう点検・整備が重要になります。ズルをして手抜きもできますが、それは大事故につながる可能性さえあるので、整備はしっかりやるべきです。

ちゃんとした設備でやるディーラー車検の様子を画像で見る

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