光岡自動車（以下、ミツオカ）は2025年11月に、新4ドアスポーツカー「M55 1st Edition（エムダブルファイブ ファースト エディション）」を発売する予定です。

　2025年3月27日より受注受付を開始していますが、一体どのようなクルマで、最新の予約受注状況はどうなっているのでしょうか。

「M55」は2023年11月に発表された旧車風デザインのカスタムカーです。ベース車はホンダの4ドアスポーツハッチバック「シビック」を採用しています。

　1968年に創業したミツオカが、発表時に55周年を迎えたことを記念したもので、ミツオカと同世代を歩んできた人をターゲットとしています。

　1981年から手掛けるハンドメイドカスタムカーの技術や知見を活かし、クルマづくりにかける情熱とミツオカ車の魅力を感じさせ、自由闊達（かったつ）な楽しさの象徴になるモデルだといいます。

　デザインはターゲットユーザーが幼少期に憧れていた当時のモデルを参考にしており、1970年代に流行した逆スラント形状のフロントフェイスや、メッキベゼルに丸目4灯ヘッドライトを収めた精悍なスタイルを採用。

　また、当時の高性能モデルに装備されていたダックテールスポイラーやウインドウルーバーも備え、現行車でありながら旧車のような世界観を実現しました。

　発表当初はコンセプトカーとしての登場で、市販化については未定としていましたが、発表とともにミツオカ公式サイトに設置されたM55の特設ページには、市販化を求め多くのユーザーがコメントを投稿。

　1300通を超える期待のメッセージが寄せられるとともに、麻布ショールーム（東京都港区）と富山ショールーム（富山市）での車両展示には多くの来場者でにぎわい、大きな話題になりました。

　これを受けて2024年2月、ミツオカはM55の市販化を正式に発表。同年11月には第1弾の「M55 Zero Edition（ゼロ エディション）」が100台限定で受注を開始しています。

　わずか10日間ですべての抽選申し込み枠が埋まるほどの人気となりました。

　そしてM55 1st EditionはM55シリーズの第2弾にあたるモデルで、2025年3月に発表。2026年生産販売予定台数250台としたイヤーモデルだといいます。

　ゼロ エディションとの違いとしては、グレードとエクステリアカラーがあげられます。

　ゼロ エディションがシビックの「LX」（6速MT車）をベースにした1グレードだったのに対し、ファーストエディションは2リッターハイブリッドの「e：HEV EX」、「e：HEV LX」と、1.5リッターガソリンの「LX」の3グレード構成とし、幅広い選択肢が用意されました。トランスミッションはCVTのみです。

　エクステリアカラーは、ゼロエディションが「レジェンダリーグレーメタリック」のみとなっていましたが、ファースト エディションでは多彩なグレードとカラーを設定。カラーは4色に加え、オプションで6色も設定し、合計10色としています。

　新型M55 ファースト エディションの価格（消費税込み）は756万8000円から842万7100円。

　全国のミツオカ販売店で申し込みを受け付け、販売予定台数250台に達した時点で受け付けは終了します。

　なお、ミツオカ担当者によると、2025年7月中旬現在で250台中半数（125台）以上を受注しているといいます。

　ゼロ エディションがすぐに完売したことや、正式発売までは残り4ヶ月を切っていることから、今後の状況次第ではすぐに完売する可能性もあります。

　気になっているのであればミツオカ販売店に早めに問い合わせしたほうがよさそうです。