中古50万円×ターボ×5速MTで「サイコーのクルマ完成!?」 ダイハツ「ミライース」を魔改造! 日常&ラリーで使える? 話題の“GR SPORT”はどうなるのか

2025年3月1-2日に開催された全日本ラリー開幕戦「ラリー三河湾」に参戦したダイハツ「ミライース」。どのような経緯で参戦することになったのでしょうか。

ミライースの凄い仕様を作ってみた! そして話題のGR SPORTは今後どうなる?

 東京オートサロン2025に出展され、けっこうな注目度合いだったダイハツ「ミライースGR SPORT コンセプト」ながら、実は現時点で市販するかどうか決まっていないという。
 
 じゃなんで出展したのかと言えば、豊田章男さんが昨年のGazooラリーチャレンジに出場していたミライースのラリー車を見て「いいですね!」と言ったからだと思う。以下、経緯を紹介してみましょう。

パーツを市販することを想定しながら作った2号車
パーツを市販することを想定しながら作った2号車

 一昨年のラリージャパンでのこと。

 コペンでラリー活動していたダイハツ有志のチームは「2人乗りだと毎日の足に使えない。それにラリー車と言えば4人乗りがベースでしょう!」と言われ「それなら一番安くて軽いクルマで作ってみよう」と選んだのがミライースだった。

 中古車なら50万円で買えるし、ターボ付けてマニュアルミッションに載せ替えても公認車検を取れる。

 とりあえずラリー車に仕立てて昨年3月の全日本ラリー開幕戦に出場すると、手頃な予算でラリーを楽しみたいと思っていたラリー好きのジャーナリストが(私です)、すぐ釣れた。

 その場で買うから作って欲しいという注文されてしまう。といってもパーツを含め開発途中。

 困ったらしいが『Dスポーツ』のパーツを開発しているSPK(ダイハツと別会社)が「作ります」と安請け合い(笑)。

 完全な試作車である1号車と違い、パーツを市販することを想定しながら作ったため少しばかり時間が掛かり、仕上がったのは12月に開催されるGazooラリーチャレンジ豊田戦の直前だった。

 ハンドル握ってみたら、想像していた以上に楽しい!

 というか、軽自動車でここまで走るなんて想像もしておらず。速く走らせるテクニックは本格的なラリー車と全く同じだったりする。

赤い個体が試作の1号車、黒い個体が国沢氏が乗る2号車
赤い個体が試作の1号車、黒い個体が国沢氏が乗る2号車

 私はラリージャパンに『ラリー5』というFIAカテゴリーの公認車両であるルノー・クリオというクルマで出場しているのだけれど、左足ブレーキに代表されるターボエンジン車のテクニックを使わないと速く走れない。

 ミライースのラリー車も全く同じ。逆に考えれば、ミライースを乗りこなせれば、WRC参戦車両にだって乗れます。ラリーを始めるには最高のクルマだと思う。

 Gazooラリーチャレジの豊田戦を見に来ていた豊田章男さんがミライースに目をとめ、その場にいたダイハツの皆さんに「ラリーの裾野を広げる素晴らしいプロジェクトなりそうなので頑張ってください」と。

 こうなると皆さん目の輝きが違ってくる。この一言でオートサロン出展を決めたんだと思う。

 出展してみたら、あまりの反響にびっくり! さてどうしたものかと大騒ぎ←イマココ。

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