トヨタ最新「クラウン」の“斬新デザイン”は歴代モデルにもあった! わずか“2年”のみ採用された「真一文字テールランプ」装備モデルとは?

トヨタの16代目「クラウンシリーズ」のうち、3車種で採用されている「真一文字テールランプ」ですが、実は歴代モデルにも類似する意匠が採用されていました。一体どのようなクルマなのでしょうか。

斬新デザインのヒントは9代目にあり!?

 言わずと知れたトヨタ「クラウン」は誰もが知っているモデルといっても過言ではありませんが、現行モデルにあたる16代目は歴代モデルとは一線を画す斬新なデザインが話題となりました。
 
 しかし、一部では過去のモデルから継承された要素も存在しています。

斬新「真一文字テール」を採用の「クラウン(セダン)」
斬新「真一文字テール」を採用の「クラウン(セダン)」

 クラウンは1955年から発売されている高級乗用車で、トヨタの中でも最も歴史あるモデルです。

 基本的にはセダンを主軸としており、時代によってスタイリングの変貌を遂げ、ドライバー達から常に求められているクルマを体現し続けています。

 そのデザイン性やステイタス性から、いつかは乗りたい“憧れのクルマ”だったという方も多いことでしょう。

 しかし、見た目だけではなく耐久性や信頼性の高さにも定評があり、パトカー、教習車、ハイヤーなど特殊車両や業務用としても活躍してきました。

 そんなクラウンの現行モデルにあたる16代目は、2022年9月から発売されており、「クロスオーバー」「スポーツ」「セダン」「エステート」の4種類を展開。

 また、歴代初のグローバルモデルとなっているのも特徴で、これまでのクラウンとは一線を画す斬新なスタイルが話題となりました。

 なかでも注目された部分の1つが「真一文字のテールランプ」です。

 スポーツを除く3車種では、テールランプが左右一直線で繋がっており、ワイドで力強さを感じさせるデザインです。

 ちなみにクロスオーバーとセダンでは、フロントのライトも同じく真一文字ランプで、エクステリアの一体感もあります。

 新しさを感じさせるデザインとして話題になりましたが、実は過去にもクラウンには真一文字テールランプが採用されていたことがあります。

 それは1991年に販売された9代目クラウンです。

 1991年というとバブル経済が崩壊する直前で不安定な情勢でしたが、トヨタは粛々と開発を進めてキャッチコピーには「すべては、クラウン」を掲げて、英語で「威厳」を意味するクラウン上級シリーズの「マジェスタ」も発表しています。
 
 9代目クラウンのリアは丸みを帯びたデザインで、ナンバープレートをバンパーの下へ移動しておりテールランプからガーニッシュまで一直線になったことと、真一文字ランプが採用されていたことが相まって、横線が強調された一体感のあるデザインになっています。

 メッキ加飾を減らして今までのクラウンとは異なる新たなデザインとしてデビューした9代目は、よく言えば「新たな時代を感じさせる見たことないデザイン」、悪く言えば「今までのクラウンのイメージが覆されてしまったクラウンらしくないデザイン」というものでした。

 そのため売り上げも芳しくない状況でしたが、1993年のマイナーチェンジによってメッキ加飾が増え、テールランプやリアバンパーの形状がより丸みを帯びるよう補正され、ナンバープレートの位置もトランク側へと変更されました。

 またフロントグリルは1991年に登場した際は横線でしたが、マイナーチェンジで格子状に変更してCピラーにエンブレムを再び添えたことなども相まったのか、再びクラウンの人気をよみがえらせることができました。

 この9代目モデルは1995年までの約4年という短い期間での販売でしたが、クラウンの歴史においても個性的なモデルといえるでしょう。

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