ホンダから新型燃料電池自動車「CR-V e:FCEV」が2024年7月19日より発売されました。

　リース販売のみの販売形式となっていますが、販売店にはどのような反響が寄せられているのでしょうか。

　CR-V e：FCEVは外部からの充電を可能としているプラグイン機能が搭載されている燃料電池自動車です。

　また、2024年7月時点のホンダ調べでは日本の自動車メーカーが発売するモデルとしては初めてのモデルとなりました。

　CR-V e：FCEVはFCEVの特徴である長い航続距離と水素の充填時間の短さを保持しながら、外出先や家庭で充電できるプラグイン機能を加えていることで利便性が高まっています。

　これにより、航続可能距離としては水素一充填で約621km、一充電で約61kmを実現。

　また、FCシステムとプラグイン機能の主要メカニズムを搭載するスペースの効率化が図られ、CR-VらしいSUVならではのゆとりある空間を確保しています。

　走行性能としては、CR-Vをベースとしたモーター駆動によるFCEVならではのスムーズかつトルクフルな走りが追及されていることが特徴的です。

　ほかにも、サスペンションは振幅感応ダンパーが採用されることで、操縦の安定性と乗りやすさを高いクオリティで実現。

　CR-V e：FCEVのフロントバンパーやフェンダー、ボンネット、グリルには専用デザインが採用されていて、エクステリアからはスタイリッシュさと力強さが感じられます。

　また、リアにも専用となるクリアテールランプや、ライセンスガーニッシュやフェンダーガーニッシュ、サイドシルガーニッシュにもそれぞれ専用デザインを採用。

　ボディサイズは全長4805mm×全幅1865mm×全高1690mm、ホイールベースが2700mmです。

　ボディカラーは「プラチナホワイト・パール」と「メテオロイドグレー・メタリック」の2種類を用意。

　荷室部分では水素タンクを棚上の平らな目で覆われており、この上面から荷室の後端まで収納スペースを拡大できるフレキシブルボードが設定されていて、荷室を上下2段で使用することが可能です。

　ほかにも、インテリアではシート素材にバイオ合皮を採用。シフトはボタン式で操作性を向上させるなど、細部にもこだわりが感じられます。

　安全機能面では、「Honda SENSING」、「Honda CONNECT」を搭載。さらに、Honda Total Care プレミアムに加入すると、CR-V e：FCEVの最大充電量の設定や運転する前のタイマーなどを利用することが可能です。

　タイマーを利用すれば、車内の温度調整や充電を理想の状態にしてクルマに乗り込むことができるなど、快適度の向上にもつながります。

　新しく登場したCR-V e：FCEVはリース販売のみとなっていますが、販売店にはどのような反響があるのでしょうか。

　関東圏のホンダ販売店担当者は次のように話します。

「ちらほらとお問い合わせを頂くことがございます。

　法人様を始め、EVなど環境に優しいクルマに興味を持たれているお客様からお問い合わせを頂くことが多い印象です。

『デザインが魅力的』、『燃料電池車なのに外からの充電機能があるのが良い』などのお言葉を数多く頂きます。

　CR-V e：FCEVを検討されているお客様は元々EVに乗られている人が多いです。

　リースのみの販売となっておりますが、実際に購入されているのは法人様が多いように感じます。

　航続可能距離が長いことからアウトドアや旅行など、さまざまな用途でも使用できることを評価して頂いているお客様もいらっしゃいました」

　さらに、関西圏のホンダ販売店担当者は次のように話します。

「ポツポツとお問い合わせを頂くことがございます。なかでも環境に対して意識を持たれている法人様からのお問い合わせが多い印象です。

『CR-V e：FCEVは新しい試みにチャレンジしている姿勢が伺えるから、ウチもその姿勢を見せていくために取り入れようかな』、『外装も内装も上品だから新時代のクルマが感じられて良い』などの声を頂きます。

　なかには個人のお客様で『ハイブリッドとか他のモデルも出るのかな』と今後の展開に期待をされている人もいらっしゃいました。

　お問い合わせを頂くお客様は既にEVに乗車されている人が多い印象です」

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　また、CR-V e：FCEVの追加のモデルを期待するユーザーも多く、今後の販売形態の変化や新たなモデルが出るのか、注目が集まります。

　CR-V e：FCEVの納車時期は12月頃。車両価格は809万4900円でリース販売のみとなっています。