トヨタ「新型ラージSUV」17年ぶり復活へ 全長5m切り“上質デザイン”×「画期的ラゲッジ」採用! 期待の「めちゃ便利なクラウン」はどんなモデル?
2024年央以降に発売予定のトヨタ 新型「クラウンエステート」とは、どのようなクルマなのでしょうか。
クラウンの“上質さ”に「最大級の利便性」を追加
トヨタは新型「クラウンエステート」を2024年央以降に発売する予定です。
16代目の新型「クラウン」シリーズ4タイプのうち、最後に登場するモデルとして期待が高まりますが、どのようなクルマなのでしょうか。
クラウンは1955年に登場。以来、トヨタのみならず日本を代表する高級乗用車として長年ラインナップされているロングセラーモデルです。
現行型は16代目で、2022年7月に世界初公開されました。従来の4ドアセダンに加え、「クロスオーバー」「スポーツ」「エステート」と3つの新タイプが登場。そして歴代初のグローバルモデルとして進化しました。
2022年9月のクロスオーバー発売を皮切りに、10月にはスポーツ、11月にはセダンが販売を開始。残るエステートは当初2023年度中の発売が予告されていました。
しかし、2024年2月に「更なる車両の作り込みを行っている」として延期が発表され、現在は2024年央以降の発売がアナウンスされています。
なお、北米では一足早い2023年11月15日に正式発表されており、「クラウンシグニア」という名称で2024年夏に発売されます。
国内においては、新型クラウンシリーズの展開に合わせ、「CROWN STYLE CARAVAN in THE CROWN」として4つのモデル展示とともに、すでに販売中の3タイプの試乗会を含めた体験会を実施し、登場への期待が高まっています。
では、新型クラウンエステートはどのようなクルマなのでしょうか。
エステートの名称は、1999年から2007年に販売された11代目クラウンの5ドアステーションワゴンに用いられており、17年ぶりに名称が復活することとなりました。
トヨタは「洗練と余裕の大人の雰囲気を併せ持ち、後席のフルフラットデッキと共に、機能的なSUVとしてアクティブライフを楽しめる、ワゴンとSUVの融合」だと説明。
ほかの3タイプと比べても車高が高く設定され新たにSUVスタイルとなったことに加え、フルフラットデッキを持つということから従来のクラウンエステートと同様に、広大なラゲッジルームを持つ利便性の高いモデルであることがわかります。
パワートレインはHEV(ハイブリッド車)とPHEV(プラグインハイブリッド車)の2タイプとなり、駆動方式は4WDのみが設定されます。
ボディサイズ(開発目標値)は全長4930mm×全幅1880mm×全高1620mm、ホイールベースは2850mm。
全長はクロスオーバーと同じで、全高は「カローラクロス」と同等、車幅はクラウンスポーツと同等になるようです。
デザインは3タイプのいずれとも異なったもので、大きく張り出した前後フェンダーや、大径の21インチホイールを履いていることで力強さを感じさせます。
フロントはトヨタの最新デザイン「ハンマーヘッド」を採用した点は共通していますが、複数のダイヤモンド形を融合させたグリル周辺が特徴で、ボンネットからフロントバンパー下部まで縦につながったキャラクターラインが配されるなど、立体的な仕上がりです。
一方、ボディサイドは曲線も多用され、安定感のある太いクオーターパネルや流麗なテール形状など、都会的で洗練された印象も感じさせます。
インテリアは操作部が集約された直線基調のインパネは共通ですが、ラゲッジスペースはかなり広く設計。
大きな車体ですが、3列目席はなく2列シートレイアウトとなっており、その分後席・荷室ともに空間にも余裕が感じられます。
北米仕様車では最大6.5フィート(約198cm)の荷物を積むことができると説明されているほか、2列目シートを格納した状態で、1列目との間に生じるスペースを埋めるためのボードが備えられているなど、荷室を活用するための画期的な機構も採用されています。
従来のクラウンエステートや「クラウンワゴン」のように、クラウンの名称にふさわしい落ち着いた上質さに加え、さらに高い居住性や広い荷室をプラスさせてアクティブに過ごせるキャラクターを持ったのが、新型クラウンエステートの特徴と言えそうです。
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なお新型クラウンエステートは正式発表されていないため、デザイン以外の詳細は不明となっていますが、2024年央以降の登場が明言されていることから、早ければ夏ごろの登場が期待されます。
復活以前に17年前に"そんな名前のラージSUV"は存在しない