「洗車機で洗車」なぜ洗い残しが発生する? 機械洗車じゃキレイにならない!? 汚れを完全に落とす簡単な方法とは?
洗車機での洗車は手軽で便利な反面、洗い残しが発生してしまいます。どのような部分に汚れが残ってしまうのか、また、汚れを残さないためにはどうしたら良いのでしょうか。
洗車機での洗車だけでは完全にキレイにならない!?
ガソリンスタンドなどには、お金を入れてスイッチを押すだけで、クルマを洗うことができる「洗車機」が設置されており、気軽に洗車をすることができます。
時間と労力をかけずクルマがキレイになるので使用している人も多いと思いますが、その一方で、洗車機は洗い残しが多いとされています。
一体どのような部分を洗い残してしまうのでしょうか。
多くの洗車機のブラシは横1本、縦2本の構成になっており、横1本のブラシでボディ上面、縦2本のブラシでボディ前面・背面・側面の汚れを落とします。
また、これらのブラシとは別に、下回り洗浄用のホースやホイールブラシなどが装備されています。
まず、洗い残しが多い部分はミラー周辺のボディで、ドアミラーはもちろん、SUVやミニバンなどの左前方に備わる「サイドアンダーミラー(ガッツミラー・きのこミラー)」も含まれます。
洗車機はブラシをボディにフィットさせて回転しますが、ミラー周辺はどうしてもブラシが先にミラーへ当たってしまい、ボディからブラシが離れる状態になります。
そして、その離れた部分のボディのすき間にブラシが届かず、洗い残しが発生してしまうのです。
洗車機によっては、ミラー類が障害物と認識されてしまい、前後50cmほど全くブラシが回転しないこともあります。
次に、フロントおよびリアのボディ中央部も洗い残しが多い部分だといえるでしょう。
一見、ちゃんと洗えているように思われるのですが、ブラシの「折り返しポイント」となり、きちんと洗えてないことがあるようです。
折り返しポイントとは、例えば「左→右」に進んできたブラシが「右→左」へと戻っていく地点のこと。
そのため、ボディ中央部は意外にも洗い残しが多く、特に白いクルマなどでは目立ってしまいます。
最近は、左右順番で折り返しポイントを通り過ぎてから所定の場所にブラシが戻る洗車機もありますが、それでも洗い残しが多いといえるでしょう。
そして、ボディの段差のある部分も洗い残しに注意が必要です。
ここでのボディの段差とは、セダンやミニバン、キャブオーバー車などの「ボンネット~フロントガラス~天井~リアガラス」などの部分。
これらの部分は横1本のブラシを上下させて汚れを落としますが、ボンネットからフロントガラス、フロントガラスから天井へは上方向の段差があり、天井からリアガラスには下方向の段差があります。
洗車機はボディをセンサーによって感知することで、アームがボディ形状に沿って上下運動をするのですが、高性能洗車機でもピッタリとボディに沿ってブラシを回転させるのは難しく、そのため汚れが残りやすくなってしまうのです。
では、洗車機の洗い残しはどのように対策したら良いのでしょうか。
まずは「余洗い」がお勧めです。洗い残しが多いポイントを事前にスポンジなどを湿らせて、ある程度汚れを落としておくと効率的です。洗車機の水圧で余洗いした部分もキレイに流せます。
ただし、夏場など日差しが強いときはしっかり拭き上げないと、汚れが乾いて残ってしまいます。そのため、余洗い後の拭き上げは忘れずに行いましょう。
もうひとつは「水分を含ませる」ということです。
余洗いと似たところもありますが、あらかじめ汚れに水分を含ませておけば、落としやすくすることができます。洗剤なども吹き付けても構いません。
余洗いと水分を含ませるという簡単にできる対策をおこなうことで、洗車機で洗い残しを防ぐことが可能です。
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洗車機で洗い残しがある状態で拭き上げを行うと、汚れが残った状態で拭くのと同じにことになり、ボディが傷ついてしまう可能性があります。
それを防ぐためにも洗い残しの多い場所や事前の対策を覚えておくことで、一度の洗車でクルマをキレイにすることができるでしょう。
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