なぜ? スズキ新「凄い2人乗りジムニー」登場! 後席“無い”仕様誕生のワケは? どんなクルマ? 反響は?
スズキ「ジムニーシエラ」をベースとしたLPG車が登場しました。どのような反響が集まっているのでしょうか。
スズキ新「凄い2人乗りジムニー」登場! 後席“無い”仕様誕生のワケは?
タクシーなど商用車などで利用されているLPGですが、スズキ「ジムニーシエラ」をベースとしたLPG車が登場しました。
この画期的なジムニーに対し、どのような反響が集まっているのでしょうか。
LPGとは液化石油ガスのことで、これはレギュラーガソリンと比べても70円ほど安いものとなっています。
燃料費の削減ができるため、ガソリン価格の高騰が続く今、期待を集めています。
また、排出するCO2が約12%と、ガソリン車と比較しても環境に優しい仕様になっているのも魅力のひとつです。
さらに災害時にも強く、緊急時でも短時間で供給設備の点検をすませ、迅速に復旧させることができます。
そんなLPG車ですが、営業車やタクシーなどで多く利用されています。
これは、LPG車はLPGだけでなくガソリンでも走行できるので、2つの燃料を切り替えることで長距離走行を実現してくれるからです。
そんな商用車としてメインに使われていたLPGですが、今回ジムニーシエラに搭載されたものが誕生しました。
LPG仕様のジムニーシエラは、一見するとノーマルのジムニーシエラとほぼ同じ。
しかし、車内に目を向けるとかなり仕様が異なっており、後部座席が取り外されて、代わりにLGPのタンクが搭載されています。
LGPのタンク容量は約42リットル。ガソリンと併用することで通常のジムニーシエラの約2倍の航続距離で走行が可能です。高速道路だと約1000kmもの距離を給油要らずで走れます。
エンジンや吸排気系は基本的にノーマルですが、LPGガスタンクと燃料制御のコンピューターやフィルター、各種センサーなどが追加されています。しかし、造りとしてはシンプルなものに仕上がっています。
後席がないので基本的に2人乗りとなっていますが、タンク上部を加工することで荷物スペースは十分に確保できます。
部品点数は少ないですが、市販車から改造しようとするとなかなか複雑になっているようです。
また、改造認可が降りていない場合は新たに認可をもらう必要があります。
時代のニーズを叶えたLPG仕様のジムニーシエラですが、世間ではどのような反応があるのでしょうか。
製作を手がけているエフ・ケイメカニックの担当者は次のように話します。
「個人の方からの反響とともに、当社の従来からのお客様である自社でオートガスを充てんしているガス事業者様からも反響がありました。
また、有事の際の災害車やパトロール車として利用できるということで、法人のお客様からも評価をいただいています」
また、SNSでは「2人暮らしだからジムニーの後席は常に畳んでいる。後席を無くして荷台を広くし、値段も安くなるオプションがあったら間違いなく選んでいた」といった肯定的な声が多く挙がっています。
一方で「ガス供給の問題が一番のネックでは。田舎のタクシーだとガソリンだけになってきている地域も多い」「都内は給油場所の確保が大変。タクシーすらもガソリンで走らせるケースが多いのに、給油はどうするんだろう」といったように、給油問題を危惧する意見も見受けられました。
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LPG車は燃料費を抑えつつも長距離走行を実現してくれるほか、環境にも優しく災害時にも強いというメリットがあります。
そんなLPGが搭載されたジムニーシエラが注目を集めましたが、給油場所をどう確保するかが問題として懸念されているようです。
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