“5年間無事故・無違反”などいくつかの条件を満たすことで、運転免許証の色は「金色（ゴールド免許）」に切り替わります。
　
　では、一般的な水色の「ブルー免許」と比べて、ゴールド免許になることにどのようなメリットがあるのでしょうか。

　初めて交付される運転免許証は、有効期限を記載した帯部分が緑色の「グリーン免許」です。

　この有効期間は3年間で、3年後の更新時に有効期限の帯が水色のブルー免許へと切り替わります。

　その後、いくつかの条件を全て満たせば、次の更新で帯が金色の「優良運転者免許証」、いわゆるゴールド免許が交付される仕組みです。

　ゴールド免許が交付される条件は、「運転免許証を5年以上継続して保有」「誕生日の41日前から過去5年間無事故・無違反」「重大違反教唆幇助、道路外致死傷がない」の3点。

　もし現在ゴールド免許を保有していても、物損事故以外の交通事故や交通違反を起こしてしまえば、次の更新でゴールドからブルーに格下げとなります。

　そしてこのゴールド免許所有者は、さまざまな優遇を受けることが可能。

　まずは「免許更新」に関する特典で、通常、免許証の更新は免許証記載の住所地で行いますが、ゴールド免許所有者であれば「住所地以外の都道府県公安委員会を経由した更新」が認められます。

　また住所地での更新でも、わざわざ免許センターに行く必要が無く、近くの指定警察署で更新できます。

　他にも一部地域では、ゴールド免許所有者を対象とする「オンライン講習」も実施されています（適性検査などは別途必要）。

　さらに、免許証更新にかかる講習手数料が安くなり、講習時間も短縮されるというメリットもあります。

　例えば、東京都では一般運転者講習の手数料が800円、違反運転者講習が1350円ですが、ゴールド免許所有者は手数料が500円とお得です。

　講習時間もわずか30分間で、一般運転者講習の60分、違反運転者講習の120分よりもかなり短くなっています。

　くわえて、「任意保険の保険料が安くなる」のもゴールド免許を所持することの大きなメリット。

　保険会社にもよりますが、一般的にゴールド免許所有者であれば保険料が10％から15％ほど割引になります。

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　このようにゴールド免許の所有者は、免許更新時の手数料が安くなったり講習時間が短くなったりするだけでなく、更新場所に関する優遇も受けられ、任意保険料も割引になるなどメリットだらけ。

　せっかくの特典を享受するためにも、現在ゴールド免許という人は現状の維持、ブルー免許の人はゴールドを目指して安全運転を心掛けていきましょう。