1000万円超えのトヨタ「GR86」!? “和製スーパーカー”顔負けの「ヴィゲイル」は塗装だけで300万円!? めちゃ“速そう”な「国産スポーツカー」とは
レーシングスポーツブランドの「ARTA MECHANICS」が、展開する「ヴィゲイル」はトヨタ「GR86」をベースとしたカスタムカーで、来年の開催が迫る“東京オートサロン”の2023年度に初公開されたクルマです。どのようなモデルなのでしょうか。
塗装だけで300万円超え! 1000万円超えちゃうGR86とは
レーシングスポーツブランドの「ARTA MECHANICS」が、スポーツカーに乗る喜び、走る楽しみを伝えながら、特にデザイン面ではこれまでのスポーツカー及びカスタムカーの概念を覆す、新たな考え方を持ち込んだカスタムカーとして2023年に行われた東京オートサロンで発表したのが「ヴィゲイル」です。
2022年に登場した「リガヴェロ」に続く第2弾としてリリースされたヴィゲイルは、イタリアンエキゾチックカーのようなフロントマスクや丸型4灯のテールランプを備えたリアビューなど、一見すると輸入車のような出で立ちとなっていますが、実はトヨタ「GR86」をベースとしたカスタマイズカーとなっているのです。
研ぎ澄まされた刃を彷彿とさせるフロントフェイスから、流れるように迫力のあるリアセクションへと繋がる美しいボディラインが特徴のヴィゲイルは、フロントバンパー、ボンネット、前後フェンダー、フューエルリッド、リアバンパー、トランクスポイラー、サイドターンランプ、リアテールランプ一式が専用パーツとなっており、ベース車よりも全長が25ミリ、全幅が16ミリワイドとなるもの。
これらのボディパーツは取り付け、塗装費用(特別塗装色を除く)込で286万円と、素のGR86が買えてしまうほどの金額となっています。
さらにオプションパーツとして、19インチの鍛造アルミホイールやHKSがコンセプトを具現化したスポーツマフラー、HKS ハイパーマックスSをベースにARTA MECHANICSオリジナル仕様へ変更した車高調、BRIDE製のシートをベースにこちらもARTA MECHANICSがデザインから生地、糸選び、縫製パターンに至るまでこだわり抜いたセミバケットシートなども用意されています。
そしてヴィゲイル専用ボディカラーとして、戦闘機のようなマットグレーから半ツヤグレーというコンセプトを維持しつつ、シャープな切れ味のある印象を付与するため、「鏡面シルバー」を採用した「JAPANESE SWORD」というスペシャルカラーが用意されており、こちらはオプション塗装代が346.5万円とカラーと同じくスペシャルなもの。
専用ボディカラーも含むこれらのオプションパーツを全てチョイスすると、カスタムにかかる合計金額は808万7200円となり、ベースのGR86も新車で用意するとなると1100万円オーバー(諸費用別)とスーパーカー顔負けの金額となってしまいます。
とはいえ他に類を見ないカスタマイズカーであることは間違いなく、すでにお乗りのGR86をベースに作成することも可能ということなので(制作期間は2~4か月程度とのこと)、“人と同じクルマには乗りたくない!“と考える人はARTA MECHANICSに問い合わせてみてはいかかでしょうか。
Writer: 小鮒康一
1979年5月22日生まれ、群馬県出身。某大手自動車関連企業を退社後になりゆきでフリーランスライターに転向という異色の経歴の持ち主。中古車販売店に勤務していた経験も活かし、国産旧車を中心にマニアックな視点での記事を得意とする。現行車へのチェックも欠かさず活動中。
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