新型「ド迫力8輪車」公開! 超重量級ボディに“ディーゼルハイブリッド”搭載! 次世代戦闘車「ストライカーQB」米に登場

ゼネラル・ダイナミクス・ランド・システムズは米国陸軍協会の展示会で、次世代8輪装甲戦闘車両のプロトモデル「ストライカーQB」を公開しました。どのようなモデルなのでしょうか。

8輪装甲戦闘車両「ストライカーQB(StrykerQB)」公開

 アメリカの大手兵器メーカー、ゼネラル・ダイナミクス・ランド・システムズ(GDLS)は米国陸軍協会(AUSA)の展示会(会期2023年10月9日~11日、場所ワシントンDC)で、次世代8輪装甲戦闘車両のプロトモデル「ストライカーQB(StrykerQB)」を公開しました。

次世代8輪装甲戦闘車両のプロトモデル「ストライカーQB(StrykerQB)」
次世代8輪装甲戦闘車両のプロトモデル「ストライカーQB(StrykerQB)」

 ストライカーはGDLSの装甲戦闘車両シリーズ名。Quarter Back(クオーターバック=司令塔)になぞらえた今回のストライカーQBは、米国陸軍が将来案のひとつとして掲げている「Army2030」において攻撃の司令塔になることを見据えて開発されました。

 昨年10月に発表されたプロトモデル「ストライカーX」の進化版で、最大の特徴となるディーゼルハイブリッドを中核とする電動パワーパックを受け継いでいます。

 ハイブリッド(エンジン+モーター)をはじめとする駆動の電動化は自動車産業においてもはや当たり前ですが、戦闘車両ではまだ普及していません。

 その理由は、戦闘車両使われる環境も求められる各種性能も通常の自動車とはまったく異なるためです。

 加えて新しいシステムを導入するには整備員の教育が不可欠。そのほか諸事情から電動化のハードルは高く、周到な戦略と準備が求められています。

 とはいえ、電動化は戦闘車両にさまざまなメリットをもたらします。燃料の使用を抑えることができるうえに、静かに走れて、熱源が小さいことから、敵に察知されにくく、生存性の向上につながります。

 また、軍事用の電動ドローンの充電ポイントとしても活用できます。戦闘車両では必須項目のモジュール交換も可能。サイバー攻撃を防御する高度な電子アーキテクチャも採用しています。

 ディーゼルハイブリッドの詳細は公表されませんでしたが、電動化の波はゆっくりながら戦闘車両にも押し寄せているようです。

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