なぜ高速道の無人「ETCゲート」に警察官がいる!? 青い制服に白ヘルメットの「高速隊」一体なにしてる?
クルマで高速道路を走っていると、ETCゲートの近くに警察官が立っていることを目撃することがあります。一体何をしているのでしょうか。
青い制服の「高速隊」なぜETCゲートの近くにいる?
クルマで高速道路を運転していて出入口のETCゲートを通過するとき、その付近に警察官が立っている光景を見ることがあります。
本来、人が立ち入るはずがないETCゲート付近にいることから、驚いたという人もいるかもしれません。どのような目的があるのでしょうか。
高速道路内で勤務をしているのは「高速道路交通警察隊(通称:高速隊)」に所属する警察官です。街で見かける交番勤務などの警察官とは違い、青色の制服に黒いブーツ、ヘルメットを着用しています。
そしてETCゲートの付近に立っているのも高速隊の警察官で、クルマに乗っている人がシートベルトを着用しているか、ドライバーが携帯電話を使用していないかといった交通違反をチェックしているのです。
もし違反が確認された場合は、必要に応じて警告や取り締まりをおこないます。
とくにシートベルトに関しては、一般道でも高速道路でも後部座席に座っている人も着用の義務があるにもかかわらず、着用率が低いことから警察官が目視で確認しています。
ちなみに、後部座席の人がシートベルトを着用していなかった場合、「座席ベルト装着義務違反」にあたり、ドライバーに責任が問われることになるのです。
なお、座席ベルト装着義務違反では、運転席および助手席で未着用の場合、一般道・高速道路ともに違反点数1点、後席で未着用の場合は高速道路で違反点数1点が科され、一般道では口頭注意となります。いずれの場合も反則金はありません。
ただし、シートベルトを着用しない状態で事故に遭ったときは、車内で全身を強打したり、車外に放り出される可能性があって非常に危険です。
けがや病気、妊娠中などでシートベルトの着用が困難な場合や、座高が高すぎたり、太っているなどの体形の問題で着用が難しいという場合に、例外的にシートベルトを着用しなくても良いことになっていますが、そうでないなら着用しなくてはなりません。
また、携帯電話の使用についても、ETCゲート付近の警察官がチェックをしています。
とくに、高速道路は一般道路と比べてクルマが走行するスピードが速く、携帯電話の画面を数秒見ているだけでもかなりの距離を進んでしまい、非常に危険です。
携帯電話で通話したり、画面を凝視すると「携帯電話使用等」の違反として検挙され、違反点数3点、普通車で1万8000円の反則金を科されることがあります。
携帯電話はサービスエリアやパーキングエリアなどで休憩中に確認するようにしましょう。
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高速隊の警察官は、シートベルト未着用や携帯電話使用などの交通違反のほか、高速道路での交通取り締まりや事故対応、交通規制なども実施。また、逆走するクルマへの警戒もおこなっています。
加えて、犬を運転手の膝に乗せながら運転しているなど、別の交通違反や気になる点があればクルマの停止を求められる可能性があり、事故を未然に防ぐべく、目を光らせているのです。
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