まるでリビング!? 日産「最高級ミニバン」内装めちゃ豪華! 人気だった2代目「エルグランド」のシートがスゴかった
日産の高級ミニバンである「エルグランド」ですが、なかでも2代目モデルは豪華な内装が特徴でした。さらに、シートにもさまざまな仕掛けが施されていました。
人気だった2代目「エルグランド」の内装がすごい!
昨今話題の「高級ミニバン」ですが、トヨタ「アルファード」の人気がとどまるところを知りません。
一方、高級ミニバンというジャンルを作りだしたのは実は日産で、1997年に登場した「エルグランド」がその先駆けといわれています。
現行モデルの3代目エルグランド(E52型)は、販売面では残念ながらアルファードに太刀打ちできない状況ですが、後発のアルファードと対等に渡り合っていたのが2002年に発売された2代目エルグランド(E51型)です。
この2代目エルグランドは非常に豪華な内装を有していました。どのような特徴があったのでしょうか。
2代目エルグランドは、「夢とくつろぎと感動を提供できる最高級ミニバン」を商品コンセプトとし、リビングルームにいるようなゆったりとくつろげる空間を実現しました。
1910mmという高い全高もあって運転席からの見通しが良く、何より木目加飾やメッキパーツをふんだんに使用した、豪華でプレミアムなインテリアが特徴です。
面白いのは、ラウンドした横長のメーターパネルと連続するように配置されたインパネ中央のディスプレイです。メーターパネルとの接点を軸に、前後に角度を変えることが可能。日差しが当たって見えにくいときなどに、ディスプレイの位置を調整することができました。
また、「セカンドマルチセンターシート」の採用により、多彩なシートアレンジを実現できるのも特徴のひとつ。
8人乗り仕様の2列目シートの真ん中の席が前後に移動できるというもので、セカンドシートとサードシートのウォークスルーを容易におこなえるようにしました。
2列目をキャプテンシートとして使う場合、セカンドマルチセンターシートの背もたれを前方に倒せばドリンクフォルダ付のひじ掛けになるほか、背もたれを起こした状態で座面を展開すればドリンクフォルダ+センターテーブルが出現。
クッション下は大型ボックスとして、ゲーム機などの収納ができるなど、さまざまな機能が盛り込まれていたのです。
加えて、2列目シートを回転して3列目シートと対面させることができ、家族や仲間同士で出かけたときに車内で楽しく過ごすことができます。
2007年のマイナーチェンジでは、日産が世界で初めて実用化した「アラウンドビューモニター」が、エルグランドに市販車として初搭載されるなど、先進技術をいち早く導入したことも話題となりました。
さらに、2008年に発売された特別仕様車「350ハイウェイスター エスプレッソレザープレミアムセレクション」は、特別なエルグランドを演出することをコンセプトとしており、ダークブラウン色の本革シートやブラッククオーツ調のインストパネル、電動カーテンなどを採用。高級感あふれる特別仕様車も設定されました。
その後も2009年には、シートに専用ギャザーと専用ダブルステッチをあしらった本革シートを装備する「ハイウェイスターブラックレザーナビエディション V」を設定するなど、2010年に現行型へモデルチェンジするまで、内装にこだわりを持つ多彩な特別仕様車を続々とラインナップしていました。
※ ※ ※
スペース効率を求められるミニバンとしてライバルがFF(前輪駆動)を採用するなか、2代目エルグランドは初代から引き続きFR(後輪駆動)を採用(4WDもあり)。エンジンは2.5リッターと3.5リッターのV型6気筒ガソリンエンジンを搭載していました。
豪華な内装はもちろんのこと、実用性よりスポーティな走行性能を優先しており、そんなところもエルグランドファンの心をつかんだ理由のひとつでした。
51エルグランドは前期までだなぁ。いくら2.5が追加されてもデザインの小変更で、これまで少し悪い雰囲気だったのが無くなり魅力を失った…。
家にソファーすら必要ないのに、車に高級ソファーなんていらぬ。