存在感スゴい…! 豪華仕様「デコトラ」実車展示! レトロ&ガンダム仕様の違いあった!? 特徴はいかに
デコトラには種類がある! レトロスタイルとガンダムスタイルで異なる違いとは
その写真集の発売イベントがおこなわれ、全国哥麿会の「寿ゃ美咲嬢」と黒潮船団の「麻友美丸」という2台のデコトラが展示されました。
寿ゃ美咲嬢は映画トラック野郎時代を反映させた昭和レトロの装飾が施され、電球と鱗ステンレス、スパンコールなどが煌びやかに光っています。
オーナーの関野さんは一般社団法人全国哥麿会の本部企画に所属されています。
この哥麿会とは映画トラック野郎が製作されるときに車両の手配や装飾の手伝いなどをするために立ち上げられた団体で、デコトラ会の始まりともいえる団体となり、当日は哥麿会会長の田島さんも同席されました。
昭和63年製の日野「レンジャー」をベースにしてデコレーションがほどこされ、昭和レトロ・映画当時そのものを表現されています。
暖色系の電球が多いこともあり、ライトアップされたときも懐かしい温かみのある光り方をしています。
箱絵はデコトラ界では有名なすずき工芸製の大蛇退治の絵が描かれており、男性は勇ましく女性は艶やかに描かれています。
一方の黒潮船団の「麻友美丸」は立体的な造形を多く施し、ガンダム系と言われる装飾になっています。オーナーの小嶋さんは黒潮船団総本部副会長を勤められています。
平成8年式の三菱「キャンター」をベースにデコレーションが施され、光らないところ無いくらいLEDやフラッシュライトが仕込まれています。
細かい造形ではエビとカマキリの戦いやカブトムシなどがいるなど遊び心も満載です。
飽きたらどんどん作り替えて行き、前車から引き継いだものもあるので、いろいろ付いているけど、「全体のバランスは非常に気にしており、バランスが悪くならないよう気をつけている」とのことです
また綺麗な状態を維持するために洗車もするのですが、ステンレスは洗車をして拭きあげるたびに磨き傷ができてしまうために丁寧な洗車を心がけています。
特徴的な装備として油圧ハイドロが組まれており、地上高を調整できるのもポイントで、この装備があることで多少の段差も通過できるそうです。
ちなみに、両車ともイベントの展示用に使用されるいわゆるイベント車となり、仕事では使用せず普段は車庫に置かれているとのこと。
両車とも車検は通過しており、公道走行も可能です。目立つ車両なため安全運転にはとくに気をつけているそうです。
今回のデコトラ実車展示では、陽が落ちたタイミングで電飾の点灯もおこなわれ、豪華絢爛なデコトラの昼間と夜間の差も楽しめる展示となっていました。
昨今のクルマは安全装置やヘッドライトのLED化等々で自分たちでバラしたりカスタムしたりできないものが多いし、一時デコトラのペーパー車検やってたカスタムショップが摘発されてニュースにもなったから、いわゆるガンダム系はそう遠からず消えるであろう。
日本発祥のカスタムが海外で人気を博す一方で、ご当地では、消えつつあるとは皮肉なもんだ。